レクサスISの中古が、トヨタクラウンより安く手に入るなら買い!

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はレクサスIS(旧型)をご紹介したいと思います。
レクサスISundefinedフロント

現行型と比べてサッパリとした顔つき。デビュー時のグレード構成は、ベース車のほかに専用スポーツサスペンションを備えたバージョンS、本革シート等高級な仕立てのバージョンLがあり、2010年8月のMCで専用の外装パーツや足回りを持つFスポーツが設定されました

ご存知の方も多いかと思いますが、ISとはインテリジェント・スポーツの頭文字を取ったもの。つまり、意のままに操ることができるスポーツセダンで、かつトヨタではなくレクサスブランドを冠するわけですから、高級ブランドにふさわしい仕立てや走りを備えた車を目指したというわけです。

分かりやすく言えば、BMW3シリーズをベンチマークに開発した車ってことです。もちろん、初代セルシオで世界をアッと言わせたトヨタ流の低コスト&レクサス品質の車を。

初代ISは日本名アルテッツア。今回ご紹介するのは2代目ISとなります。まず2005年8月に日本でもレクサスブランドが立ち上がり、その1カ月後の2005年9月にISがデビューしました。

当時のゼロクラウンとシャシーを共有するものの、そこはプレミアム感がウリのレクサスブランド。欧州プレミアムセダンをライバルとするだけあり、その走りは国内向け販売車であるクラウンとは一線を画します。
レクサスISundefinedリア

ホイールベースはゼロクラウンや13代目が2850mmmなのに対し、ISは2730mm。共通のシャシーを使いつつもスポーツセダンとしての専用のパッケージを追求したことがわかります

別の見方をすればクラウンと共有することでコストを抑えたからこそ、内外装の仕立てや足回りの作り込みにお金を回せたと言うこともできます。

新車時価格はほぼ同時期にMCを行った旧々型クラウンアスリートの371.7万~540.75万円に対し、ISは390万~525万円。クラウンアスリート3.5Gパッケージの540.75万円が一番高いのですが、それは後席分割パワーシートや後席からエアコンとオーディオをコントロールできる機能、さらに後席を含む全席シートヒーターなどが標準で備わっているからだと考えられます。

つまり、そういったいわゆる「社長仕様」を除けば、540.75万円のアスリート3.5Gパッケージも、IS350バージョンLの525万円を下回るのではないでしょうか。そもそも、スポーツセダンのISに社長仕様なんて要らないですからね。

さて、このように概ねISのほうがクラウンアスリートより高いわけですが、原稿執筆時点で見てみると、実はクラウンアスリートより安くなっている中古車が多々あるのです。

例えば件のクラウンアスリート3.5Gパッケージは2007年式/3.9万km/修復歴なしで203.7万円。一方IS350バージョンLの2007年式/2.1万km/修復歴なしで190.3万円。いずれもトヨタ系ディーラーです。

さらにゼロクラウンの次の代、13代目となる旧型クラウンアスリートとも比べてみると、例えば2008年式の3.5Gパッケージで4.4万km/修復歴なしが245万円で、やはりトヨタ系ディーラーで販売されています。

レクサスブランドがトヨタブランドよりも安く買えるなんて、これはおいしい。

レクサスIS専用の足回りがクラウンとの乗り味の違い

ISが搭載したエンジンはV6の2.5Lと3.5L。6速ATと組み合わされます。エンジン&ミッションともゼロクラウンや13代目と同じです。
レクサスISundefinedインパネ

パドルシフトを備えたレクサス専用のステアリング。スポーティ感の演出として、エンジンスタートボタンをオンにするとメーターがトップエンドまで一度回転します。また照明類にもレクサス流のこだわりがあります

とはいえ足回りはIS用に新開発されたサスペンションが奢られます。またホイールベースもクラウンより短く、最小回転半径はゼロクラウンや13代目の5.2mより小さい5.1m。

また前後で異なるタイヤサイズというのも、クラウンにはない特徴です。IS350の場合は前225/40R18、後255/40R18を履きます。

従来の横滑り防止装置であるVSCではなく、さらにセンサーを増やして制御支援領域を拡大したVDIMを用意したのもゼロクラウンにはない特徴。ちなみにこのVDIMはIS350には最初から標準装備で、IS250は2008年9月から標準に。また13代目クラウンは上級グレードに標準装備されています。

そのほかHDDナビ、花粉除去モード付き左右独立エアコン、コーナーで曲がる先を照らしてくれるインテリジェントAFS、運転席&助手席電動シート、IS専用に開発されたサウンドシステムが標準装備。
レクサスISundefinedシート

レクサスらしい乗り心地の追求のためにシートの骨格から新設計。バージョンSはヌバック調ファブリックシート、バージョンLはベンチレーション機能を備えたセミアニリン本革シートとなります

加えて先行車との距離を一定に保ってくれるレーダークルーズコントロールや、マークレビンソンプレミアムサウンドシステムが全車にオプションで用意されていました。また一部グレードには本革シートや本木目パネルが標準で備わります。

まあ、高級ブランドレクサスですから、先述の「社長仕様」以外の快適装備はたいてい揃っています。またドアの開け閉めだけでもわかるのですが、音や振動に対する徹底した対策もやはりレクサス級。

かつてのメルセデス・ベンツ190が開拓した「小さな高級車」で、ビーエムでもベンツでもない、さらにはクラウンアスリートでもないスポーツセダン。

それだけでも十分価値があると思いますが、それがクラウンより安く買えるのですから、どう考えてもおいしいと思いませんか。ちなみに原稿執筆時点での5万km以内の最安値は139.8万円の2006年式/4.3万kmのIS250。安く買えて、程度のよさそうな中古車が豊富な今こそ、狙い目です。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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