クルマ文化とオープンエアクルーズを存分に
いちどは乗りたいオープンカー、されど、ほとんどの人が経験することなく終わるカタチ。レンタカーで経験、という方もいらっしゃるだろうが、それでも少数に留まるはず。憧れのまま終わるクルマのカタチのひとつ、というわけだ。けれども、最近ではマツダロードスターやホンダS660といった国産オープンカーが話題を集めるなど、ふたたびオープンカーへの関心が高まっている。
そんななか、国産モデルではまだまだバリエーション少ないオープンカーも、輸入車まで視野を拡げれば、「こんなにも日本市場に導入されていたの?」と、今さらながらに驚くばかり。ニッチモデルにいっそう熱心、というのが輸入車業界の法則ではあるのだけれど、正直、ここまで多くの輸入オープンカーが存在しているということになれば、やっぱり海外のクルマ文化ってこなれているんだなぁ=多様性がある、と思うほかない。市場に理解者が多いのだろう。
ボクも最近はオープンカーを楽しむことが多くなった。家にある2台のクラシック、フィアット500とアルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダーが、ともにオープンだからだ。エアコンの類が付いてないので、必然的にオープンじゃないと我慢できないというのもあるけれど、やっぱり空と風を感じてのドライブは気分爽快。趣味のクルマとしては、最高のパートナーだと思う。
オープンカーは、クルマ文化の浸透を計る、ひとつの友好なツール、尺度なのかもしれない。本物のクルマ文化に気軽に触れることができて、憧れのオープンエアクルーズを存分に楽しめる。いちど、輸入オープンカーの世界に染まってみては、いかがでしょうか。