ゲーム業界ニュース/ゲームニュース講座

岩田社長が亡くなった任天堂がするべき3つのこと(3ページ目)

2015年7月11日、任天堂の岩田聡社長が胆管腫瘍で亡くなりました。非常に重要な人物を失ってしまった任天堂ですが、真っ先にしなくてはいけないことがいくつかあります。それは、とても当たり前のことかもしれませんが、非常に難しい課題を含み、しかし急いでやらなければいけないことです。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

新しい信頼関係

岩田氏の図

まさに、任天堂の要、そのものだった存在です(イラスト 橋本モチチ)

肝心要、という言葉があります。もっとも大切なところ、という意味です。「要」というのは、扇子の骨を手元の所で束ねて留めている部品のことで、これが無いと扇子がバラバラになってしまう、というところから大事な部分を要と呼ぶようになったようです。

岩田氏は、まさしく任天堂の要となっていた人物でしょう。その要が外れてしまったのが今の状態だとしたら、それは大変なことです。しかもその要が留めていたのは、任天堂の内部だけではないのかもしれないのです。任天堂の外から任天堂を応援する人達にとっても、岩田氏は要と呼ぶべき人物だったのではないでしょうか。

ニンテンドーDSやWiiによって、新しい任天堂を作った、そして苦境に立たされながらも次の任天堂を作ろうとしていた岩田氏の功績を考えれば、そう簡単に代わりの人、というわけにはいかないかもしれません。

しかし、要がはずれたままではやはり危険なんですね。新しいリーダーを決めること。任天堂のこれからを示すこと。そしてそれを任天堂に関わる全ての人に伝えること。

当たり前のことかもしれませんが、このすごく大変で、重要な課題について、任天堂は慎重かつ迅速に取り組み、その結果を見せる必要があるように思います。そして、新しい任天堂の歩みを進めていかなくてはいけません。

【関連記事】
たくさんのありがとう 任天堂 岩田聡社長死去(AllAboutゲーム業界ニュース)
任天堂元社長 故山内溥氏 素晴らしい失敗だらけの経営者(AllAbout newsdig)
任天堂の壮大な計画と山のような課題(AllAboutゲーム業界ニュース)

【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)


【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気のゲームソフトをチェック!楽天市場で人気のゲームソフトをチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます