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ピアノ初心者も、ポイントをおさえれば大丈夫!

平成27年の保育士試験・実技『音楽表現に関する技術』について、ポイントを解説します。まず特徴をまとめるとこのように言えるかと思います。
  • 3拍子のリズムを心地よく表現する
  • 頻繁なコードチェンジをスムーズに演奏する
  • 抒情的な歌詞を感性豊かに表現する
このようなことが評価のポイントかと思います。もちろん、これに加えて歌詞・音程・リズムの正確さなどの基礎的な技能も基本の評価ポイントとなります。

それでは、出題文を見てみましょう。

平成27年音楽表現に関する技術の出題文

今年の出題文を見てみましょう(平成27年保育士試験・受験の手引きp.17より)。

(引用)
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
求められる力:保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊か表現ができること

■課題曲
  1. 「海」(作詞 林 柳波・ 作曲 井上 武士)
  2. 「ちびっか・ぶーん」(作詞 井出 隆夫・ 作曲 福田 和禾子)
  • ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏すること。(楽譜の持込可)
  • ピアノの伴奏には市販の楽譜を用いるか、添付楽譜のコードネームを参照して編曲したものを用いる。
  • ギター、アコーディオンで伴奏する場合には、添付楽譜のコードネームを尊重して演奏すること。
  • いずれの楽器とも、前奏・後奏を付けてもよい。歌詞は1番のみとする。移調してもよい。
注意1:ピアノ以外の楽器は持参すること。
注意2:ギターはアンプの使用を認めないのでアコースティックギターを用いること。カポタストの使用は可。
注意3:アコーディオンは独奏用を用いること。
このようになっています。次に、出題のねらいを確認していきましょう。

正確な演奏だけでなく、表情豊かに表現する

出題のねらいに沿った練習のポイントは2つ。ひとつは基礎的な正確さ、もうひとつは感性豊かな表現です。

「正確さ」については、歌詞を正しく歌うこと、歌唱・伴奏ともにメロディやリズムを正しく演奏すること、ということになります。メロディと歌詞を正確に覚えるために、自分でピアノで弾いて確認するのはもちろんのこと、まずは既成の原曲音源に合わせて歌う練習をしてみるのもたいへん効果的です。

「感性豊かな表現」とは、ただ楽譜の音符のとおりに音を出すだけでなく、歌詞の内容から情景を思い浮かべたり、感情を表現するなど『心』のこもった表現をするということです。まずは歌詞を熟読することが大切になります。

それでは、それぞれの曲についてポイントを解説します。

よく知っている曲であるがゆえに歌詞の細かい部分を間違って覚えていたりすることがあります。試験では歌詞の間違いは減点対象になりますので、これを機に歌詞を再確認し、正しく歌いましょう。

また、歌詞の1番だけを読んで演奏するのと、3番までの全体の歌詞を深く理解したうえで演奏するのとでは表現力の豊かさが変わってきますので、たとえ試験では1番のみの演奏でも全体を理解したうえで演奏することを心がけましょう。
原曲はこちらのアルバムに収録されています。

 


 

 ちびっか・ぶーん

この曲は、知らない受験者さんも多いのではないかと思います。ぜひCDを購入して原曲のイメージをしっかりと感じとって演奏しましょう。これをした人としない人で表現力に差が現れ、評価が変わってくると思います。歌詞は4番まであり、物語になっていますので、この曲も「海」と同様に、歌詞の全体を感じ取ったうえで心を込めて1番を演奏しましょう。
原曲はこちらのアルバムに収録されています。

また、コードチェンジが頻繁にありますので、伴奏はあまり難しいものにせず、シンプルな伴奏でスムーズな演奏ができるように練習した方が、高い評価が得られると思います。特にコードの変わり目でテンポが遅くなりがちですので、一定のテンポを保ちながら演奏する練習をしましょう。課題曲の初心者向け楽譜が収録されたテキストもあります。

課題曲の収録されたCDを購入したら、これを機に他の収録曲も聴いて保育の音楽のレパートリーを増やしていくことも保育士としてのスキルアップになりますのでオススメです!単に試験対策のために練習するのでなく、保育の音楽に親しむきっかけとしていきたいですね。こどもたちが保育士と歌って遊ぶことを楽しんでくれるような、朗らかな演奏を目指して楽しみながら準備しましょう!

■参考
音楽表現に関するこれまでの記事
保育士試験 実技(2) 音楽—教室と楽器えらび
保育士試験 実技(5) 音楽―伴奏の正しい選び方
保育士試験 実技(8) 音楽―試験本番の流れ

実技試験全体のねらいや合格率についての記事
保育士試験 実技(1) 試験のねらいと合格率
平成27年保育士試験 実技試験のポイント―実技(14)

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。