ゲーム業界ニュース/ゲームニュース講座

マインクラフトはPS Vitaを救うか?

みなさん、PS Vitaのゲームというと何を思い浮かべますでしょうか? やっぱり「ゴッドイーター」シリーズを筆頭とした、みんなで協力して巨大なモンスターを倒すようなゲームでしょうか? それとも「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」などのRPGでしょうか? それが今、全く別の所から火がつきそうなんですね。それが「マインクラフト」というゲームです。しかも、子ども達に売れているというではありませんか。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

マインクラフトがPS Vitaで売れている!?

PSVitaの図

PSVitaがこれまで売ろうとしてきた路線とは、だいぶ違うようにも思います

みなさん、PS Vitaのゲームというと何を思い浮かべますでしょうか? やっぱり「ゴッドイーター」シリーズを筆頭とした、みんなで協力して巨大なモンスターを倒すようなゲームでしょうか? それとも「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」などのRPGでしょうか? それが今、全く別の所から火がつきそうなんですね。それが「マインクラフト」というゲームです。

クラッシック版と呼ばれる、製品版以前のマインクラフトが最初に公開されたのは、なんと2009年。PS Vitaが誕生するよりもさらに前の作品で、当時はPC版しかありませんでした。現在ではPCのみならず様々なプラットフォームで発売され、その世界累計はゆうに5,000万本を超えるといいます。その1つとなるPS Vita版「Minecraft: PlayStation Vita Edition」が2014年10月29日にダウンロード版で発売、そして2015年3月19日にはパッケージ版が発売されました。

マインクラフトは海外ではゲームの歴史にその名を刻むほどの大ヒットとなっていますが、日本ではまだそこまでではありません。ニコニコ動画などのゲーム実況プレイでは長期に亘って人気コンテンツとなっていますが、海外発のPC向けインディーズゲームであったということもあり、プレイしているのは一部のユーザーにとどまっています。でも、その風向きがいよいよだいぶ変わってきているようなのです。


マインクラフトってなあに?

マインクラフトの図

気がつくと、お家の裏の山をマッタイラにしてたら何時間も過ぎてしまった、なんてことがある恐ろしい中毒性を持ったゲームです

実は、ゲーム業界ニュースでは何回かマインクラフトについてご紹介してるのですが、マインクラフトを知らない、やったことが無いという人のために、ここでもう一度簡単におさらいをしておこうと思います。

【関連記事】
ベッドが無いから洞窟の入り口を埋めて朝を待つゲーム(AllAboutゲーム業界ニュース)

マインクラフトというゲームは、世界のほぼすべてが、四角いブロックでできています。土もブロック、石もブロック、木も葉っぱもなんだか四角いブロックでできています。

そのブロックはツルハシやシャベル、斧などで壊すとアイテム化して持ち運ぶことができます。アイテム化したものは、またブロックの形で取り出すことができますから、例えば木を斧で伐採して木のブロックを手に入れ、これを組み替えて木造建築のお家を作る、なんていうことができます。

アイテム化したブロックはただ元の形通りに取り出すだけでなく、組み合わせて道具を作ったり、加工して別のアイテムに作り替えることもできます。例えば、石のブロックを組み合わせればかまどを作れますし、かまどで木のブロックを燃やせば木炭ができます。木のブロックを加工した木の棒と木炭を組み合わせれば今度はたいまつが、という具合です。

その世界の好きなところを自由に掘り返しては、ブロックを集め、自分の好きなように作り替えていく、これがマインクラフトというゲームです。

世界が、自分の今立っている大地そのものすら全て作り替えてしまうことも可能で、巨大な塔を作ったり、ゲーム内の仕組みを自在に組み合わせて自動ドアを発明してみたり、ある時はゾンビにおいかけられ、ある時は食糧問題を解決する為に農業に取り組んでみたり、何をしろとも言われないゲームなのですが、いつの間にか夢中になって掘り続けている、そんなゲームです。

そしてこのゲームのPS Vita版が、どうやら売れているようなのです。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます