圧倒的な美しさを誇る観光名所!バロックの古都ドレスデン
ドレスデンはドイツ東部きっての人気観光都市。この街の最大の見どころともいえるのがエルベ川沿いに建ち並ぶバロック建築群で、その美しさは「エルベのフィレンツェ」と称されるほど。この基礎を築いたのは、ドレスデンがザクセン王国の首都だった全盛期にザクセン - ポーランド王だったアウグスト1世。その偉業や武勇伝(ライオンのミルクで育った力持ちで、女性にモテて側室が360人以上もいたとか!)から、アウグスト強王とも大王とも呼ばれています。ドレスデンの街は第二次世界大戦の大空襲でほとんどが破壊されてしまいましたが、戦後長い期間をかけて原型に忠実に再建されました。
ドレスデンは日本でいえば京都にもたとえられるほど歴史と文化がつまった古都。くわえて新しい魅力もたくさんあります。さらに近郊にはドイツきっての絶景や美しい古城など人気スポットがいくつもあるので、見どころを全部見ようと思ったら何日あっても足りないくらい。名物料理やお菓子の宝庫でもあり、グルメな楽しみもいっぱいです。
ここではドレスデンに行ったらぜひ見ておきたいこと、やっておきたいことをまとめました。クリスマスマーケットや郊外の必見スポットも紹介しているのでぜひチェックしてくださいね!
ドイツ・ドレスデンへの行き方とかかる時間
ライプツィヒからICEで約1時間15分ベルリンからECで約2時間
フランクフルトから約5時間半
ドレスデンを基点にマイセンやソルブ人の住むオーバーラウジッツ地方へ足を延ばすのもおすすめです。
ドレスデンの観光案内所
ドレスデン中央駅のほか、旧市街のフラウエン教会前に建つビル「QF-Passage」地下(住所:Neumarkt 2, 01067 Dresden)の案内所が便利。市内交通乗り放題のドレスデンシティカードや市内美術館が無料になるミュージアムカード(※歴史的緑の丸天井除く)、ドレスデンのお土産なども購入できます。■ドレスデン観光局のホームページ
フラウエン教会(聖母教会)
旧市街の中心に建つ壮大なドームを持つフラウエン教会。現在はとても美しい姿ですが、第二次世界大戦で崩壊した後はその瓦礫の山が「戦争の傷跡」として長い間放置されたままでした。本格的な再建工事がスタートしたのは東西統一後の1994年のこと。オリジナルに忠実にできるだけ元の資材を使用し、ひとつひとつのパーツが元の場所へ埋め込まれました。黒と白のつぎはぎのように見えるのはそのためです。「世界最大のジクソーパズル」ともいわれた気の遠くなるような作業を経て2005年にようやく完成。以後、ドレスデンで最も人気のスポットとなっています。教会のてっぺんにかかる十字架はイギリスから和解の印として贈られたもの。ドレスデンを空爆した英軍兵の息子さんが制作したそうです。「平和と和解の象徴」として生まれ変わったフラウエン教会は現在のドレスデンの象徴的存在。まずはここからドレスデン観光を始めてみましょう。
詳細記事>>>美しく甦ったドレスデンのフラウエン教会
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■Frauenkirche
住所:Georg-Treu-Platz 3 01067 Dresden
TEL:0351-65606100
営業時間:平日 10:00~12:00 13:00~18:00 週末はミサやイベントスケジュールによる
料金:寄付金 オーディオガイド2.5ユーロ(日本語あり)展望台は8ユーロ
アクセス:中央駅から徒歩15分。路面電車駅Altmarktから徒歩2分ほか
続いてはドレスデン旧市街の必見スポットをご紹介。あの伝説の名画も登場しますよ!
ツヴィンガー宮殿
ザクセン王国の栄華とアウグスト強王の権力を象徴するツヴィンガー宮殿。金に輝くポーランドの王冠が飾られた「王冠の門 Kronentor」やマイセン磁器の鐘でつくられた仕掛け時計など、隅々まで技と贅が尽くされた宮殿はバロック建築の最高峰とされ、広大な中庭を歩いてみるだけでもその規模の大きさと壮麗さに圧倒されます。敷地内には、マイセンや有田焼をはじめ世界の陶磁器の歴史的名品が展示された「陶磁器コレクションPolzellansammlung」、13世紀~の数学・物理学関連の道具が見学できる「数学物理サロン Mathematisch-Physikalischer Salon」など歴代ザクセン王の膨大なコレクションを見学できる美術館・博物館がいくつもあります。
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■Zwinger
住所:入口はOstra-Allee 01067 Dresden
TEL:0351-491420
営業時間:中庭4~10月5:00~22:00 11~3月6:00~20:00
博物館火~日10:00~18:00 月休
料金:ツヴィンガー内全博物館共通チケット12ユーロ、陶磁器コレクション 6ユーロ、数学物理サロン 6
アクセス:路面電車駅Theaterpl. から徒歩1分
アルテマイスター絵画館
ツヴィンガー宮殿内にある美術館、博物館のなかでも最大の見どころともいえるのが「アルテマイスター絵画館 Gemäldegalerie Alte Meister」。ヨーロッパの古典絵画の名品を貯蔵する世界的に名高い美術館です。レンブラント、ルーベンスのほか日本でも話題の貴重なフェルメール作品のうち2品もここに。「窓辺で手紙を読む女」は別人が後に上塗りした箇所を除去し、フェルメール自身が描いた元の状態への復元作業が行われています。
そしてなんといっても有名なのがラファエロが晩年に描いた祭壇画「システィーナのマドンナ」。当時街がひとつ造れるほどの巨額で購入したと伝えられる名画です。王様の芸術収集に対する貧欲さはそうとうなものだったのでしょう。ところでこの絵の下の部分に描かれた天使たち、みなさん見覚えがあるのでは? ポスターや雑貨でお馴染みのあの天使のオリジナルはここにあったのですね!
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■Gemäldegalerie Alte Meister
住所:Zwinger内 入口はTheaterplatz側
TEL:0351-491420
営業時間:火~日10:00~18:00 月休
料金:6ユーロ
アクセス:路面電車駅Theaterpl. から徒歩1分
ドレスデン城(王宮)
12世紀末から代々ザクセン王家の居城だった王宮Residenzschloss。第二次世界大戦でほとんどが破壊されてしまいましたが、東西ドイツ再統一後に本格的な修復が行われました。城内にはかつて宝物室だった「緑の丸天井」と呼ばれる博物館があり、ザクセン王が収集した宝飾品や金銀細工品を見学できます。有名な「世界一大きな緑のダイヤモンド」やダイヤやルビーで仕立てられた「黒人の男」をはじめとする贅を尽くした財宝の数々は豪華絢爛すぎて目がくらみそうなほど。コレクションは2階の「新しい緑の丸天井」と1階(地上階)の「歴史的緑の丸天井」に分かれていて、1階部分は時間ごとに入場者が制限されているため予約が必要になります。あらかじめ予定を立ててチケットを購入しておきましょう。
3~4階には「トルコ展示室」「武器展示室」などがあり、1階以外はすべて共通のチケットで見学することができます。
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■Residenzschloss
住所:Taschenberg 2 01067 Dresden
TEL:0351-49142000(予約)
営業時間:水~月10:00~18:00 火休
料金:歴史的緑の丸天井は12ユーロ、他の展示室は共通で12ユーロ 17歳以下は無料
アクセス:路面電車駅Theaterpl. からすぐ
君主の行列(壁画)
ドレスデン城の北側から続くシュタルホーフ(武芸競技場)の城壁には、長さ約100mにわたって約2万5千枚ものマイセン磁器タイルを使って描かれた壁画「君主の行列」を見ることができます。1907年に作られたこの壁画は、第二次世界大戦のドレスデン大空襲で奇跡的に残ったもの。歴代のザクセン君主や芸術家たちが行進する様子が描かれています。もちろんあの伝説の王様、アウグスト1世の姿もあるので探してみてくださいね。<DATA>
■Der Fürstenzug
アクセス:SchlossplatzからAugststr.に入ってすぐ
ゼンパー・オペラ(ドレスデン国立歌劇場)
19世紀に建築家のゼンパーによって建てられた「ゼンパー・オペラ Semperoper」は、楽長を務めたリヒャルト・ワーグナーの「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」が初演されたことでも知られる歴史ある歌劇場。美しい建築と音響の良さは劇場建築の最高峰といわれ世界三大オペラに数えられています。チケットが入手できなかったら豪華なオペラ座内部を見学できるガイドツアーがおすすめ。英語ガイドやナイトツアーもあります。<DATA>
■Senperoper
住所:Therterplatz 01067 Dresden
TEL:0351-3207360
営業時間:公演プログラムによる。ガイドツアーのスケジュールはHPでチェック
料金:プログラムによる。ガイドツアーは11ユーロ~
アクセス:路面電車駅Theaterpl. からすぐ
大聖堂(旧宮廷教会)
ゼンパー・オペラの建つ劇場広場に鎮座する旧カトリック宮廷教会は、ドレスデン・マイセン教区の大聖堂で現在の正式名称は「Kathedrale Ss. Trinitatis」。KathedraleともHofkircheとも呼ばれるザクセン州最大の教会です。屋根の上に建ち並ぶ78体の聖人像と高さ約85mの鐘楼がエルベ川沿いでもひときわ目立つ壮厳な建物は、夜になるとライトアップされていっそう幻想的な姿に。教会地下のお墓には、なんとアウグスト1世の心臓が保管されているんです。この心臓、王様好みの美人が側を通ると脈打つというからびっくり! 本当かどうか確かめてみたい人はガイドツアーに参加してみましょう。
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■Kathedrale Ss. Trinitatis
住所:Schloßstr. 24 01067 Dresden
TEL:0351 -4844712
営業時間:月~木9:00~17:00 金13:00~17:00 土10:00~17:00 日12:00~16:00
アクセス:路面電車駅Theaterpl. からすぐ
また、絶景にサブカルめぐりにクリスマスマーケットまで「ドレスデンでしたいこと」と、郊外の必見スポットをまとめました。
ドレスデンでドイツ最古のクリスマスマーケットを見たい!
もし冬にドレスデンを訪れるなら、クリスマスマーケットの時期がおすすめです。1434年から続く世界最古のクリスマス市「シュトリーツェルマルクト Striezelmarkt」は、ニュルンベルク(世界一有名)シュトゥットガルト(世界最大)と並ぶドイツ三大クリスマスマーケットのひとつ。旧市街を舞台に開かれる伝統的な市は厳かな雰囲気たっぷりです。ドレスデンは、最近日本でも人気の高いクリスマス菓子シュトレンの発祥地としても有名。毎年12月に開催される「シュトレン・フェスティバル」では世界一巨大なシュトレンが登場します。
■ドレスデンのクリスマスマーケット
2019年の開催期間:11月27日~12月24日
ドレスデンの絶景を眺めたい! ブリュールのテラスほか
ドレスデンに世界中の人々が惹きつけられる大きな理由のひとつが「絶景」。優雅に流れるエルベ川の畔という絶好のロケーションにバロック建築群が立ち並ぶ風景はドレスデンならでは。その絶景をしっかり目に焼き付けるとともに、カメラにもおさめておきましょう。撮影スポットにおすすめなのが「ブリュールのテラス Brühlsche Terasse」と呼ばれるエルベ川沿いの遊歩道。かのゲーテも「ヨーロッパのバルコニー」とたたえた美しい散歩道です。それともうひとつ、旧市街と新市街を結ぶアウグストゥス橋の上も絶好の撮影スポット。夕暮れ時も素晴らしいですが幻想的な夜景もぜひ見ておきたいところ。やはりドレスデンでは少なくとも1泊はしたいものですね。
ドレスデンのトレンド発信地! 新市街を歩いてみよう
歴史的な旧市街があまりにも有名なドレスデンですが、じつは新しい魅力もたくさんあるんです。アウグストゥス橋を渡って新市街ノイシュタットへ行ってみましょう。「ケストナー博物館」や「ドイツ連邦軍軍史博物館」などの観光スポットのほかアンティークショップやギャラリー、レストラン、バーなど個性的なお店が点在し、路地を気ままに歩いているだけでもおもしろい発見があります。なかでもアーティストたちが運営する「クンストホーフ・パッサージュ」は、建物自体がアートしていて必見。迷路のような中庭にはカフェや雑貨屋さんなどが集まり芸術村のような雰囲気で楽しいですよ。参考記事
>>ドレスデンのトレンド発信地!新市街のお散歩ガイド
>>ドレスデンの芸術村「クンストホーフ」が面白い!
ギネス認定! 世界一美しい乳製品の店
ノイシュタットで一番人気の観光スポットといえば、今や世界的に有名になったギネス認定の世界で一番美しい牛乳屋「ドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフント」。息を呑むほど美しい店内をその目で確かめてみてください! カフェではおいしいケーキもいただけます。参考記事>>ギネス認定!ドレスデンにある世界一美しい牛乳屋とは
蒸気観光船でエルベ川クルーズ
ドレスデンのバロック建築群とエルベ川流域の自然が一体となった文化的景観は、かつて世界遺産(※)にも登録されていたほどの美しさ。この唯一無二の景観を存分に楽しめるのがエルベ川クルーズ。ドレスデンの遊覧船は外輪蒸気船としては世界最古のもので1836年から運行しています。エルベ川クルーズは20分間のショートトリップから隣町のマイセンや近郊の観光地ザクセンスイスまでのコース、料理やライブ演奏付きなど様々なコースがありますが、おすすめはピルニッツ宮殿までを往復する「パレス・ツアー」。その昔ドレスデンの宮殿からゴンドラに乗ってピルニッツ宮殿へ通っていたという王様気分が味わえる優雅な船旅です。
(※)新しく建設された橋が景観を損ねるとの理由で2009年に世界遺産から削除されましたが、それでもなお絶景です。
■Sächsische Dampfschiffahrts
乗り場はブリュールのテラス前
ドレスデンは街だけでなく郊外にも見どころが盛りだくさん。ドレスデンからぜひ足をのばしたい必見の観光スポットを紹介します。
ピルニッツ宮殿
遊覧船に乗ってエルベ川をさかのぼっていくと左手に現れる「ピルニッツ宮殿」。このお城はもともとは選帝侯ヨハン・ゲオルク4世のものでしたが、彼の死後兄弟だったアウグスト強王のものとなり愛人のコーゼル夫人に贈られました。強王はツヴィンガー宮殿の設計を担当したペッぺルマンに依頼し大規模な増改築に着手。バロック様式に当時流行していた中国趣味を取り入れて、エルベ川に面した水の宮殿(Wasserpalais)と向かいに建つ山の宮殿(Bergpalais)を完成させ、その後両宮殿の間に建つ新宮殿が建設されました。現在、宮殿内は工芸博物館として公開されています。ピルニッツは建物だけでなく美しい庭園も見どころ。28ヘクタールという広大な公園のなかには「オランダ庭園」や「針葉樹園」があり珍しい樹木がたくさん。なかでも日本からやってきた樹齢200年以上とされる約9mの椿は一見の価値あり。敷地内にはホテルもあります。
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■Schloss Pillnitz
住所:Augst-Bueckstiegel Str. 2 01326 Dresden
TEL:0351―2613260
営業時間:庭園は6:00から日没まで 夏期は9:00~18:00
宮殿と博物館は夏期(2018年は4/28~11/4) の火~日曜と祝日 10:00~18:00 冬期は週末のガイドツアーのみ11:00~14:00
入場料:庭園3ユーロ、庭園と博物館の一日券8ユーロ
アクセス:ドレスデン中心部からバス63番でPillnitzer Platz下車(所要時間約1時間)
蒸気観光船で行くのがおすすめ。
モーリッツブルク城
ドレスデンの北西約14kmの自然保護区のなかに建つモーリッツブルク城は「湖上の妖精」と呼ばれるほど美しい城。ザクセン大公モーリッツの狩猟のための館として16世紀に建てられたものを18世紀にバロック様式に改装したのは、やはりあのアウグスト強王でした。現在はバロック博物館となっており当時使用されていた馬車や家具、工芸品、マイセンや古伊万里などの陶磁器など膨大かつ豪華な王様のコレクションが展示されています。圧巻のハイライトは食堂大広間の壁一面を飾る角コレクション。なかでも世界最大の赤鹿の角は有名です。
※通常は館内の撮影は禁止です
モーリッツブルク城へのアクセスは、森の中をかけ抜ける蒸気機関車「レスニッツグルントバーン」がおすすめ。列車内でザクセンワインがいただけるツアーもあります。
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■Schloss Moritzburg
住所:Schloss Moritzburg 01468 Moritzburg
TEL:035207- 873-18
営業時間:夏期は毎日10:00~18:00 冬期は火~日曜10:00~17:00
入場料:8ユーロ
アクセス:SバーンでRadebeul-Ost駅下車。蒸気機関車(Lössnitzgrundbahn)に乗り換えてMoritzburg下車。またはDresden Neustadtからバス326番でSchloss Moritzburg下車。
■Sachsenträume(蒸気機関車ワインツアー)予約サイト
ザクセン・スイス
ドレスデンから20kmほど南東、チェコとの国境沿いに広がる「ザクセン・スイス」は敷地面積36000ヘクタールにわたる国立公園。白亜紀からの浸食によってできた断崖絶壁と奇岩が織り成す荒々しくも美しい風景が見られる人気観光スポットです。ハイライトは奇岩の間に架けられたバスタイ橋からの眺め。1億年もの歴史がつくりだした壮大な自然遺産は、まさに圧巻の絶景!ザクセンスイスは世界中から観光客やハイカー、クライマーがやってくる人気観光スポットとあって案内も各国語で書かれています。その中で印象的だったのが「自然は国境を知りません」という1文。まったく、ごもっともですね。いつか森の中をハイキングしてチェコまで行ってみたいものです。
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■Sächsische Schweiz
住所:An der Elbe 4 01814 Bad Schandau(案内所)
TEL:035022 ―900 600
入場料:無料
アクセス:ドレスデン中央駅からS1でKurort Rathen 駅下車(約40分)。船着き場から渡し船で対岸へ。バスタイ橋までは約1kmのハイキング。
またはドレスデン中央駅からSバーンでPirna駅下車。バス237番に乗り換えてBastei Lohmen下車。
ケーニヒシュタイン要塞
ザクセン・スイスに行ったらぜひ足をのばしたいのが対岸にある「ケーニヒシュタイン要塞」。砂岩でできた240mの台形の山上にそびえるドイツ最大の要塞は、難攻不落だったことから戦中戦後は王の避難所や囚人を収容する牢獄として使われました。広大な敷地内には約30もの建物があり、現在は博物館やショップとして使用されています。見どころのひとつは1563年から6年もかけて手で掘られた井戸。152.5mという欧州2番目の深さの井戸で、水を汲み上げる様子をデモで見ることができます。
最大の見どころは周囲2kmにもおよぶ城壁からの絶景。蛇行して流れるエルベ川と川沿いの小さな村、ザクセンスイスの森などの壮大なパノラマはずっと眺めていたくなるほどです。
要塞内にはパン屋さんやカフェ、レストランなど飲食施設もあります。洞窟のなかにあるレストランはまさに隠れ家のようでインテリアも店員さんも中世の雰囲気たっぷり。
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■Festung Königstein
住所:Festung Königstein 01824 Königstein
TEL:035021 -64-607
営業時間:夏期9:00~18:00 冬期 9:00~17:00
入場料:夏期10ユーロ 冬期8ユーロ
アクセス:ドレスデン中央駅からsバーンでKönigstein下車。そこから要塞までシャトルサービスあり。
ドレスデンの隣町、マイセン
ドレスデンの隣町マイセンは世界的な高級陶磁器ブランド「マイセン(MEISSEN)」の故郷として有名ですが、街並みもとっても素敵。第二次世界大戦の被害が少なかったため古い木組みの家が多く、しっとりとした中世の面影が残っています。マイセン博物館やカフェを訪ねたり、おいしいワインと郷土料理を味わったりと色んな楽しみがありますのでぜひ足をのばしてみてください。参考記事>>>マイセン磁器のふるさと探訪-おすすめ観光とグルメ
以上ドレスデンのおすすめを17にまとめてみましたが、この街にはほかにも魅力がいっぱい。 ぜひ新旧の街を歩いたり近郊の自然を楽しみながら自分だけのとっておきスポットを見つけてくださいね。
取材協力:ドイツ観光局 ドレスデン観光局
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