フットサル/フットサルとは?

癌と戦いながらプレーするフットサル選手インタビュー(2ページ目)

2013年に見つかった肺ガンと戦いながらも現役選手を続ける湘南ベルマーレ久光重貴選手へのインタビューを通して、フットサル界の現状・課題などをご紹介します。

佐久間 紀成

執筆者:佐久間 紀成

フットサルガイド

自分が一番底辺の選手だと思うからこそ、一番高い目標を持っていたい

Q:今、久光選手にとっての目標は何ですか?

久光選手:まずは治療を終わらせることと、最終的な目標は今後もブラさずにやっていきたいですし、ピッチに立つ以上は結果も出したいです。昨年(2014年)の時点でピッチに立つという目標は達成したので、次は結果を残すということを目標にしたい。また、自分自身がフットサル選手として、一番練習量も少ないでしょうし、本当底辺の選手だなと思う中で、だからこそ一番上を目指したいなって。


Q:個人的に、久光選手は知名度のあるフットサル選手の代表格だと思っているのですが、その久光選手は今のフットサル界をどう見ていますか?

久光選手:ありがたいことに『テレビを見てフットサルっていうスポーツのリーグがあることを初めて知りました』だとか、会場でも僕自身を観に来てくれた中で、フットサルのリーグというものを知って下さった方々が大勢いたということ、僕をきっかけに会場に足を運んでくれた人がいるということは一つ嬉しいことかな。そして、初めて観に来てくれる方々がいる中で、次にその人達がまた来てくれるために、フットサルの魅力に引き込めていけばもっと良いなと。例えば、ウチ(湘南ベルマーレ)だったら若い選手が活躍して、そういった方々が今度はその選手を応援するようになってくれたら、更に理想の形です。


現実として、フットサル選手を夢見れるように

Q:久光選手が描くフットサル界のビジョンとは?

久光選手:まだまだ先になるかもしれませんが、プロリーグ化してほしいですし、今の小学生・中学生の中で将来フットサル選手になりたいと思う子供達は増えてきている中で、その子達が僕らの年代になった時、フットサル選手として飯を食える環境が整っていてほしいですね。僕らも少しずつフットサルで生計が立てられるようになってきてはいますが、それはフットサルのクリニックをやったりスクールをやったりと、選手というよりフットサルというスポーツで飯を食っているのが現状ですよね。それがフットサルだけで(選手だけで)生活ができる環境になるためには、もっとステップアップにするためには、さらに皆の努力が必要なのかなと。皆で力を合わせて、フットサルが良い環境になるように努力していきたいです。


Q:最後に読者の方々にメッセージを

久光選手:まずは治療を優先して、10月~11月の復帰に向けてしっかりと体を作って、チーム内・監督の信頼を勝ち取って必ずピッチに立つので、その時にはぜひ会場に足を運んで観に来てもらいたいなと思いますので、宜しくお願いします!


最後に

癌と戦いながらのここ数年、久光選手が全力でプレーできる目安は約3分(試合時間は前後半40分)。それでも、何度でも交代が可能なフットサルだからこそ、再びピッチに立ち結果を出すことを目標に、今も治療に励んでいます。そんなフットサル選手がいることを、ぜひ知って頂ければと思います。
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