癌と戦いながら現役を続けるフットサル選手
テレビ番組にも何度か出演されたことがあるので、フットサルを知らなくても、この選手を知っている人もいるのではないでしょうか。その選手の名は久光重貴。湘南ベルマーレ所属 久光重貴選手
2013年に見つかった右上葉肺腺がんと闘いながらプレーを続ける、湘南ベルマーレ所属のフットサル選手です。
今回そんな久光選手に、フットサル界の現状・今後のフットサル界が目指すべき方向などを伺ったので、ご紹介します。
【久光重貴選手ご紹介】
・生年月日:1981年7月8日生まれ
・出身地:神奈川県
・所属チーム:湘南ベルマーレ(背番号5)
・サッカーでの最終所属チーム:帝京高校
・経歴:元フットサル日本代表
では早速、そんな久光選手へのインタビュー記事を。
フットサルを楽しむということを忘れないように
Q:まず、現在の状況を教えて頂けますか?久光選手:今は治療に専念していて、治療内容としては、点滴の抗ガン剤をやりながら6クールやる内の2クールが終わったところです。一週間入院して治療・2週間休んでまた治療というサイクルです。
Q:日々のルーティンワークは?
久光選手:今は治療以外は基本的に何もできない状況ですね。トレーニングをやったとしてもリバウンドがきますし。今は一旦治療が終わるまでは様子を見て、治療が終わった段階でまた体を戻す作業をするという方向です。なのでトレーニングなどはほぼゼロに近い状態ですね。でもありがたいことに、フットサルクリニックなんかをやらせて頂いているので、そこで参加者の皆さんとボールを蹴ることによって、自分の体の維持というか、ボールの感覚だけは忘れないようにしたいなというのと、一番基本的で大事な部分であるフットサルを楽しむというところを忘れないように、参加者の皆さんとは楽しくボールを蹴らせてもらってます。
久光選手は現在、ガンの啓発及び小児ガン患者支援活動なども行っている
Q:治療に専念されている中で、チーム(湘南ベルマーレ)とのコンタクトなどは?
久光選手:チームは待ってるというか、練習に参加できるようになったら参加して、そこで戦力として戦えるという判断を監督がしなければ使われないと思いますし、他の選手とも競い合って、チーム内での勝負に勝ってピッチに立つことを目標にしています。でなければチームのためにもならないし、自分のためにもならないですから。そこはチームとも共通の意識かと。