正しい治療でニキビ痕は防げる!そのためにはやはり病院へ!
ニキビが治らず長引くと、そのまま痕に残るのではないか、という不安が高まってきます。あるデータでは、皮膚科医のいる医療機関を受診した過半数は、「医師による治療を受けることで、ニキビ痕が残らない」と実感していることがわかります。この方々は、もしかすると「皮膚科受診」という高い敷居をまたいだのかも知れませんが、実際に皮膚科で治療を受けてその効果を実感しています。なおかつ「もし治療していなければニキビ痕が残っていただろう」と考えているのです。
ガイドは日頃、「もっと早く治療に取り掛かっていたら、もっと綺麗に治ったのに」と思う症例に多く出会います。そのことからも皮膚科医として、「正しい治療でニキビ痕が防げる」ということを、声を大にして言いたいのです。
皮脂の取りすぎはNG、ホームケアでは適度な保湿を!
ニキビを気にするあまり、過剰な洗顔ばかりしていては、本当に必要な皮脂も落ちてしまい、美肌から遠のいてしまいます。以前にも「皮脂は天然の保湿剤」と記事内でお伝えしていますが、顔の中でも部分によって、皮脂の分泌量に差があります。一般的に皮脂が多いとされているTゾーンに過度な保湿は逆効果ですが、ニキビ肌の方でも適切な保湿がとても大切です。最後に以下のデータをご覧ください。
左側のグラフは皮膚からの水分蒸散量、右側のグラフは角質の水分含有量(TEWL)を調べたものです。健常者、ニキビ患者(軽症)、ニキビ患者(中等症)でそれぞれデータを取っています。
健常者の角層の水分含有量は、ニキビ肌の人の約4倍以上もあります。しっかり保湿されているということです。そして、ニキビ患者のTEWLは、健常者の約1.5倍以上も高いという結果が出ています。
これらのデータから、ニキビがある人の皮膚は「水分が逃げやすく乾燥傾向にあり、保湿能力が低い」と言えます。この保水機能の低下はさらにニキビを形成する原因となるので、せっかく治療をしていても、保湿をしっかりしないままでは効果が出にくく、再発もしやすいと言えます。
ニキビでお悩みの方は、ぜひ、毎日の保湿も適切に行っていただきたいです。
過去の記事「ニキビのある方必見、ニキビ肌のホームケア」を参考にしてください。
ホームケアと皮膚科でのケアを上手に組み合わせて、早めにニキビを改善しましょう。交友関係や仕事関係において、新たな出会いや発展がみられるかもしれませんよ。