相手の手を見る。そこに隠されている何らかの意図を読み取る。それに対する自分の手を考え、指す。敵の応手がくる。さらに、繰り返して先を読む。紆余曲折があろうとも最終的な狙いは相手玉をとらえることである。
ねっ、真犯人を追い詰める雰囲気にそっくりでしょ。
将棋と推理の類似性から生まれたもの
だからこそ、ガイドは名探偵将棋(過去記事)を考案することができたのだと思う。これ、私が主催する「将星会・子ども将棋教室」で大人気である。また、人気アニメ『名探偵コナン』をもじって、名探偵タナンという前途多難な将棋好きの少年が登場するミニ推理ストーリーを創作したこともある。タイトルは「怪人24局面相」。ぜひ、ご覧いただきたい。
このことは、洋の東西を問わぬようで、シャーロックホームズ関連でのこんなチェス商品がある。
思うに、将棋好きは推理好きなのだ。では、ここで、思い切って発言しよう。
全ての推理エンタメ関係者よ。将棋とコラボせよ。あの超有名・推理エンタメのように!
その推理エンタメがまたまた将棋とコラボするという。今回はそれをガイドする。
夢のコラボをはたしていたエンタメとは
あの超有名・推理エンタメ……。既におわかりの方は「ああ、あれね」と鼻をふくらませたことであろう。知らない方もご安心いただきたい。今から種明かしをさせていただこう。もったいぶった書き方のようで恐縮だが、今回は、この記事も推理ドラマ風に進めていかせていただく。異存はないね、明智君。ヒントをあげよう、真相は既にこの記事に書いていたのだよ、金田一君。もう、おわかりだろう、ホームズ。いやいや、違うよコロンボ。ガイドが創った『タナン』じゃないってば。あんたのかみさんに聞いてごらんよ。そうだよ、かみさんお察しの通り、夢のコラボをはたしていたのはアニメ『名探偵コナン』だよ。ああ……、この推理ドラマ風、疲れるので休止します。
本題に戻そう。コナンの単行本80巻には、こんな人物が登場していた。
その名は羽田秀吉
羽田秀吉……。彼は棋士である。細面にめがね、ピョンはねの髪、はにかむ表情。目指すは七冠王。そう、若き日の猛手・羽生善治(過去記事)を彷彿させるキャラクターである。名前から付いたあだ名が「太閤名人」。コナンに推理を披露することもある頭脳の持ち主だ。彼が初登場した80巻は、これである。よくご覧いただきたい。表紙には将棋駒が採用されている。いかに、羽田に重きが置かれているかがおわかりいただけると思う。しかもである。しかも、彼には何らかの出生に関する秘密までが隠されているやもしれぬというのだから、まさしくVIP待遇のキャラである。そして、このVIP羽田がメディアをテレビに移して再登場するというのだから、将棋ファンには万々歳である。
2015年7月18日、午後6時を見逃すな
その全容が明らかになるのは2015年7月18日、土曜日、午後6時である。将棋ファンよ、万難を排し、テレビの前に集合だ。予告編からタイトルを紹介しよう。『太閤恋する名人戦』である。羽田秀吉が勝又力・名人に挑戦する。んっ?勝又……。これまた、現実の棋士・勝又清和を思わせる名前である。
勝又ファンには楽しみが倍増することであろう。ところで、ガイドはすでに録画予約を入れている。もっとも、ガラオジ(ガラパゴス・オジン)のガイドには予約する方法がわからないので、設定は娘に頼んだ。皆さんも、ぜひ、手抜かりなく予約設定を誰かに依頼していただきたい。
もちろん、ガイドは視聴後にはレビューを書くつもりである。これまた、お付き合いいただきたい。そうそう、一つ、ご注意願いたい点がある。それは、この放送が前後編に分かれていると言うことだ。油断禁物、2週間の予約が必要である。
視聴できなかった方もご安心
しかし、中には油断してしまう方もいるだろう。また、この記事をお読みいただいた時点で、すでに、放送が終了していたという方もいるだろう。しかしである。しかし、ご安心いただきたい。ガイドはそんな記事は書かない。この『太閤恋する名人戦』はコミック85巻に収録されているのだ。ガラオジのガイドにはその方法が見当も付かぬが、ネットを駆使すれば電子書籍などでも読めるだろう。おおっ!思いついた。まさしくセーフティーネットである。
スーパーコラボを堪能していただきたい
てなわけで、同胞ガラオジ将棋ファン、ショー女(過去記事)のみんな、そして全ての愛棋家の人たちよ、この将棋と推理のスーパーコラボを思いっきり楽しんでくれよぉ。おっと、いけねえ、タイムリミットだ。そろそろ、おいらはこの気球で失敬させてもらうよ。あばよ、元気でな、銭形のとっつあん。むひょひょひょひょーい。視聴後のレビューに続く
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追記
「敬称に関して」
文中における個人名の敬称について、ガイドは下記のように考えています。
(1)プロ棋士の方の活動は公的であると考え、敬称を略させていただきます。ただし、ガイドが棋士としての行為外の活動だと考えた場合には敬称をつけさせていただきます。
(2)アマ棋士の方には敬称をつけさせていただきます。
(3)その他の方々も職業的公人であると考えた場合は敬称を略させていただきます。
「文中の記述に関して」
(1)文中の記述は、すべて記事の初公開時を現時点としています。