Soul・R&B・HIP-HOP/ヒップホップの歴史

ヒップホップにおいて欠かせないDJの歴史と進化(2ページ目)

ヒップホップにおいてDJは欠かせない存在で、とても大きな意味を持ちます。色々なタイプのDJがいる中、今回は“ターンテーブリスト”とカテゴライズされるDJに関して触れていきたいと思います。

Atsuko Tanaka

執筆者:Atsuko Tanaka

Soul・R&B・HIP-HOPガイド

革新的な技を生み出し続けるDJ達とその技を競い合うDJの世界大会

それらを見て衝撃を受けた若きDJ達は、研究を重ねて新たな技を生みだします。スクラッチ以外に“ビートジャグリング”や“ボディートリック”などの技がありますが、ターンテーブルをまるで楽器を演奏するように巧みに扱い、技をパフォームするDJは、もはやただのレコードを繋いでかけるだけのDJではなく、差別化するために“ターンテーブリスト”という新たな言葉が、90年代半ばにDJバブーによって作られました。

ヒップホップの黄金期と呼ばれている90年代は、才能あるDJ達がより革新的な技を生み出し、“ターンテーブリズム”と呼ばれる文化が確立された時期でもあります。

The Rock Steady DJs (USA) - DMC World Champion 1992 - Winning Set

そのようなDJの技を競いあう世界規模の大会も誕生。DMC、IDA(元ITF)などが挙げられますが、最近ではRedbullが開催している大会も注目されています。

一番歴史があるのはDMCで、1985年にロンドンで初開催され、今年で30周年を迎えます。これまでに数多くのチャンピオンが創出されてきましたが、日本人も90年代以降に入ると上位入賞するようになり、2002年にDJ Kentaroが、そして2012年にDJ Izohがチャンピオンの座をつかみ取りました。

DJ Kentaro performing at The DMC World Finals 2014


DJ IZOH - DMC World Champion 2012

日本ではDMC JAPANが日本の支部として90年にスタート。DJブームが去り、休止していた時期もありましたが、近年は復活してまたアツい盛り上がりを見せています。

DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIP 2014 FINAL supported by KANGOL

2015年8月29日には、各地方での予選を勝ち抜いたDJ達が渋谷のWOMBで行われるDMC JAPANの決勝大会に結集。ファイナリストの1名が10月4日にロンドンで行われる世界大会に進出します。

今年の日本一DJの栄冠を手にするのは一体誰なのか!?このアツいバトルを是非ライブで体感してみてはいかがでしょうか。
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