ヒップホップアーティストがメジャーで活躍するのが当たり前になった2000年代は、オリジナリティー溢れるアーティストや曲が多かった80、90年代に比べ、段々と似たようなサウンドが増えていったように感じます。そんな中、独自のスタイルを確立し、活躍が目覚ましかったアーティスト達を見てみましょう。
最も有名なラッパー、エミネム
Eminem photo by Atsuko Tanaka
まずは世界中でラッパーとして最も知名度が高いであろう、
エミネム。大御所プロデューサー、ドクター・ドレーのプロデュースによって、99年にメジャーデビューし、一気にスーパースターへの階段を駆け上がりました。アルバム、シングルのセールスが計1億5500万枚を超え、世界で最も成功したミュージシャンのうちの1人でもあるという脅威の存在。
Eminem “The Real Slim Shady”
大きな変革をもたらした女性ラッパー、ミッシー
ヒップホップ界で女性が活躍するのは難しいとされている中、
ミッシー・エリオットはラッパー/シンガーソングライター/プロデューサーとして、大きな功績を残します。90年代半ば頃から多くのヒップホップMV監督を努める奇才、ハイプ・ウィリアムスとタッグを組んで、毎回クリエイティブなことに挑戦したミッシーのMVはいつも注目を集めていました。
Missy Elliott “Get Ur Freak On”
バンドエイドがトレードマークだったネリー
Nelly photo by Atsuko Tanaka
ミズーリ州、セントルイスで育ち、主に中西部の人々からのアツい支持を受けて、スターの座を獲得した
ネリー。当時の彼のトレードマークと言えば、左の頬のバンドエイドでしたが、その意味は当時獄中にいた親友への友情と敬意の証として貼っていたそうです。
Nelly “Hot In Here”
タトゥーの数は100個以上、リル・ウェイン
9歳の時からラッパーとして活動を始め、現在32歳にして既に芸歴が23年にもなる
リル・ウェイン。最初はホット・ボーイズというグループで活躍していましたが、99年にソロデビューを果たします。フィーチャリングアーティストとしても未だに不動の人気をキープ。全身と顔に入っている100個以上のタトゥーとドレッドが彼の特徴です。
Lil Wayne feat. Static “Lollipop”