国産素材で作る本格派カンパーニュや焼き菓子
カンパーニュ
カンパーニュ(1300円 1/4サイズ350円から)の、しっかり焼き込まれた皮に守られたクラムは水分をたっぷり湛えたもっちもち(本当に、小さな「っ」を入れたくなるほど)な食感で、大地の味わいとでも言えばいいのか、力強さを感じます。このパンを焼いている村口絵里さんによれば、オーガニックのホクシン品種の小麦粉「スムレラ」をメインに、石臼挽き粉「ミナミノカオリ」、「キタノカオリ」全粒粉、そして「ゆめちから」をブレンド、酵母にはルヴァン種を使用しているそうです。
「酵母には1日3回は餌(粉と水)を与え、大事に育てています」という村口さん。
オリーブスカンパーニュ
「オリーブスカンパーニュ」(1400円 1/4サイズ400円から)はカンパーニュの生地にブラックとグリーンのオリーブの他に、5種類のハーブ(タイム、バジル、オレガノ、ローズマリー、ラベンダー)、国産レモン果汁とフレッシュなゼスト(果皮)が入っていて、爽やかです。
ベイカーの村口絵里さん
湘南小麦を使用し、14時間の発酵をとって焼かれたバゲット(350円)もバリッとハードで食べ応えがあります。これらのパンの旨味、力強さは、どこからくるのでしょうか。粉が新鮮であること、たっぷりの水分を抱き込んで、ほどよい発酵の過程を経て、よい窯で焼きあげられていること……いろいろな理由があると思いますが、ここのパンはハード系好きにおすすめのラインナップです。
クロワッサン
美しい層がザクザクと崩れる食感がたまらないクロワッサン(380円)はイーストのポーリッシュ種とルヴァンを併用、東北の「ゆきちから」と石臼挽きの「スムレラ」(キタホナミ品種)という小麦粉で焼かれています。パンのショウケースはブラウン一色ですが、食パンやロールパンも白くはなく、粒子が細かく口当たりのよい全粒粉(品種は春よ恋)が使われ、湯種製法でもっちりと仕上がっています。
お菓子も旬の国産素材を厳選
焼き菓子にも国産小麦が使われています。「レモンポピーシードクッキー」(150円)や「シーソルトサブレ」(120円)などのクッキーは甘味の中に酸味、塩味がアクセントになってサクッと軽やかで洒落たテイストです。
レモンポピーシードクッキー