フィンランドの食器・雑貨に恋をして…
幸子さんがフィンランド雑貨を好きになったのは、5、6年前のこと、ある食器との出会いがきっかけだったそうです。「フードコーディネーターのSHIORIさんが本の中で使っていたんです。最初は特に興味もなかったんですが、何度も見ているうちにハマってしまって」と持ってきてくれたのが、白地に黒いラインで花と木の実が描かれたコーヒーカップ(下の写真)。北欧のインテリアは近年人気ですが、フィンランドのものが特に好きな理由を伺うと、「どちらかと言えば、無骨な雰囲気。でも、デザイン性が高いというのがフィンランド食器の特長です。この美しさは他にないな、と思います」と幸子さん。そこから気に入ったフィンランドの食器や雑貨、布を集めるようになっただけでなく、現在はフィンランド語教室にも通い、語学や文化も学んでいるそうです。北欧インテリアは現在でも人気が高いですが、国ごとに雰囲気は違い、「デンマークはスタイリッシュな印象がありますが、フィンランドはほっこりと可愛らしい雰囲気がありますね」と解説してくれました。
幸子さんの手持ちのフィンランドの雑貨の中には、かなりの年代物で高額なものもありますが、ただ飾るだけでなく、日常的に使うものとして棚に置かれています。「これらの食器も、フィンランドではそもそも日用品。普通にガチャガチャ使ってるんですよ。私も飲み物を飲むときなど、ここからグラスを持ってきて使います。この棚は飾るだけでなく、実用コーナーでもあります」と幸子さん。飾って愛でるだけでなく、好きなものだからこそ使い込んであげるのもモノに対する愛なのだと、改めて感じさせてくれました。
(左上)数あるフィンランド雑貨の中で、一部にはスウェーデン作家のものも。洋服型の花瓶は『リサ・ラーソン(Lisa Larson)』 (右上)フィンランドといえばムーミン。ミィのマグカップは『アラビア(ARABIA)』のもの (左下)こちらも『アラビア(ARABIA)』のカップ&ソーサー&シュガーボウル (右下)素敵な雑貨ともに飾られる花や緑。植物があることで、モノからも生命力を感じる
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