夫婦円満に小遣い金額を決めるには?
小遣いの中身を考えて決めないと、お互いに不満が出てくるかも
■小遣いは、個人が自由に使えるお金
「小遣い」の意味を辞典で調べると、もともと「小遣い銭」といい、「生活費とは別にしたちょっとした買い物や娯楽など、日常の雑費に充てる金銭。ポケットマネー。」(デジタル大辞泉)とあります。つまり、生活費とは別に、個々人が自由に使うお金と位置づけることができます。
小遣いを決める時は、家計を見やすくするために、大きく、「貯蓄」と「生活費」と「余暇費」の3つに色分けします。「貯蓄」は、言うまでもなく、将来の支出に備えて、貯金する金額です。貯金額の考え方は、コラム「貯金は給料の2割は本当?あなたの適正な貯金額は?」をご参照ください。
家計の色分け「貯蓄」「生活費」「余暇費」
■昼食代・美容院代は、生活費? or 小遣い?
通常、生活していくのに必要な支出は、基本的には「生活費」として扱います。それ以外のものは、「余暇費」です。その考え方で行くと、通常、小遣いに入っている、昼食代や理髪店・美容院代・化粧品代、普段着る洋服は、「生活費」扱いになるでしょう。共働きの場合で、夕食を作る時間がなく、普段から外食をする場合は、生活費ですが、デートや特別の日の食事は、余暇費になるでしょう。生活費と余暇費の明確な区分はありませんので、パートナーと話し合って、支出内容に合わせて、事前にしっかり決めておくと良いでしょう。
余暇費を更に、「夫婦で(家族で)使う分」と、「夫と妻がそれぞれ個人で使う分」に分け、個人で使う分が小遣いというわけです。そして、昼食代が必要な夫の場合は、生活費から昼食代を出し、余暇費から小遣いを出し、合算して、夫に渡します。
昼食代や美容院代・化粧品代などの生活費と、純粋な意味で自由に使えるお金(小遣い)をごちゃ混ぜにしてしまうと、中身を見ずに金額だけで夫と妻の小遣いのバランスを取ったことになり、妻の方は、美容院代や化粧品等で自由に使えるお金はほとんど残らず、夫も、昼食代を差し引いたら、飲み代や趣味に使えるお金が残らなくて、お互いに不満が出る、という結果になりかねません。
■手順通りに話し合えば、夫婦円満に小遣いを決められる
家計の中で、小遣いをどうするか考えるときは、まず、貯蓄と支出のバランス、次に、支出の中で、生活費と余暇費のバランス、最後に、家族で使う分と個人が自由に使う分(小遣い)をどうする?、という手順で考えていくと、夫婦の小遣い額を公平に決められると思います。ふたりが、納得できる小遣い額を決めるために、ぜひ、参考にしてみてください。
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