2011年よりプリンシパル・ダンサーを務め、海外のカンパニーの公演にも参加するなど、多忙な日々を送られていますね。身体づくり、日々のメンテナンス、食事面など、ダンサーとして気をつけていることはありますか?
シクリャローフ>僕も30歳になりました。バレエダンサーにとってはピークの年齢です。そのピークをできるだけ長くキープしていかなくてはなりませんし、そのための努力も欠かしません。例えるなら、F1レースに出場するレーシングカーのメンテネンスでしょうか。彼らは最良のオイルを挿し、念入りな定期検査を行い、レースに臨んでいますよね。僕もダンサーとして、栄養とバランスの良い食事を心がけ、規律正しい生活を守るようにしています。努力の全てが100%、結果として実になるように。もちろん“誘惑”はたくさんあります(笑)。でも地に足をつけて、自分の仕事に精進しなければと思っています。
(c) Sasha Gouliaev
最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
シクリャローフ>日本のみなさんは、とても真剣に、そして純粋な心で僕たちの舞台を見てくださる。ロシアのバレエを心から愛してくださいます。前回日本で『ラ・バヤデール』を踊ったとき、終演後にシャワーやマッサージをしていたら、劇場を出るまで5時間もかかってしまったことがありました。それでも、ファンのみなさんはサインを求めて待っていてくれた。あのときの感動は今でも忘れられません。
みなさんのために、持てる力の全てを出し切って踊ります。みなさんの熱意が、僕に100%の力を出す原動力を与えてくれるのです。また秋にみなさんと会えることを、心から楽しみにしています。