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ウラジーミル・シクリャローフ インタビュー!(3ページ目)

ロシアの至宝、マリインスキー・バレエがこの冬来日公演を敢行! 『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』『愛の伝説』『ジュエルズ』の豪華4作品を披露します。ここでは来日に先駆け、プリンシパルのウラジーミル・シクリャローフにインタビュー! 作品、そして公演への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


『ロミオとジュリエット』ではロミオ役を演じます。
役作りはどのようにされていますか?

シクリャローフ>ロミオは非常に私に近い役であり、本質的に自分に合う、とてもしっくりくる役ですね。『ロミオとジュリエット』は大好きな演目ですし、この作品を踊ることができるのを神様に感謝しています。私にとって、ロミオ役を演じるときは難しく考える必要はありません。むしろ、役から抜け出すのが大変なくらいです(笑)。

役を引きずってしまうというよりも、物理的に力を取り戻すのが本当に大変なんです。とてもドラマティックな作品であり、憧れ、喜び、不安、涙、怒りと、本当にたくさんの感情が凝縮され、混ざり合っている。それを全力で演じる訳ですから、とてつもなく疲弊します。

私は半分の力で器用に踊るなどということは決してできないし、常に自分の持てる力を100%注がなければ気が済まない。だから、終わるともうぐったりしてしまうんです。精神的にも、体力的にも疲労困憊です。

だからこそ、精神力と体力を取り戻すのにかなりの時間がかかってしまう。でも、大好きな作品なので、踊ることは至上の喜びでもあります。ぜひ劇場で私の踊りを観て、私のロミオ像を感じていただけたらと思います。

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(c) Sasha Gouliaev 


『ロミオとジュリエット』で共演するアリーナ・ソーモワさんとは長い間パートナーを組んでいます。お互いに変わってきたこと、成長していると感じることはありますか?

シクリャローフ>コール・ド・バレエの時代からプリマ・バレリーナになるまで、アリーナの成長、キャリアをずっとそばで見てきました。そして今、二人で一緒に主役を演じることができるのはとても嬉しいです。

アリーナとのリハーサルで問題が生じることは全くありません。いつもお互いの意見に耳を傾け、励まし合い、尊重し合い、支え合い、バレエの世界をつくり上げていくことができます。

つい先日マリインスキー劇場でアリーナと踊った『眠れる森の美女』がDVDで出ることになっています。指揮はマエストロ ゲルギエフ。とても素晴らしいステージだったと手応えを感じています。

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(c) Sasha Gouliaev 



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