中国語の速読とは
みなさんは、日本語や中国語で、一分間にどのくらいの文字数を読めるか把握していますか?実はこれを把握することで効率的に中国語を習得できます。たとえば、中国語を学んでいて、自分のことは語れるようになったけれど、相手の言うことが分からなかったり、突っ込んだ話ができなかったりするとき、漠然とした不安を感じることがあると思います。そんなとき、自分で読み、録音して聞くという速読練習を取り入れてみてはいかがでしょうか。一分間に何文字読むと、目標を明確にして練習することで前向きに学習を進めることができます。ぜひ、取り組んでみてください。速読の効果
速読をすると、以下のような効果が期待できます。■リスニング力が伸びる
言葉は、基本的に「発音できないものは聞こえない」ため、自分で読んで聞く作業の繰り返しにより、確実に力がつきます。そのためにも、録音は欠かせません。
■読解力が伸びる
読解も、リスニングと同じく文章をインプットするスキルです。ですから、耳から入ってすばやく処理できるものは、目から入ったものにも同じ効果が期待できます。また、イントネーションに注意して練習をすることで、初見の文章を見たときにも生き生きとした音が頭の中に描かれるようになるでしょう。
■会話力が伸びる
言うまでもなく、速読練習により、会話は確実にスムーズになります。最近感じるのは、会話の際に必要なのはやはり「正確に聞けること」です。この練習を通じて、ある程度の語速があってもしっかり聞けるようになれば、あいづちなども適宜入れられるようになり、会話が楽しくなることと思います。
速読の方法
それでは、速読練習の手順を確認しましょう。1、それぞれのレベルに合わせた文章を用意します。
朗読が苦手と感じるなら、お手持ちのテキストの会話文でもかまいません。反対に、得意ならば、まとまったニュース原稿などを手に入れて素材とします。
2、分からない単語の読みにピンインを付しましょう。
多音字(読み方がいくつかある字)には十分に注意します。調べながら辞書に親しむことも大きな効果があります。
3、文章を読み、録音します。
明らかに遅いと感じるくらいのスピードで読みましょう。録音の手間を惜しまないでください!
4、録音を聞き、発音やイントネーションを確認します。
「/」や「→」などの記号を用いて、息継ぎや強く読む個所をチェックします。
5、スピードを上げながら3と4のプロセスを繰り返します。
また、毎回読み終わるのに要した時間を計り、メモで残します。
原稿と録音の機械さえあればできる単純な作業な作業ですので、続けやすいのではないでしょうか。ちなみに、ガイドが練習するときは1分間に250~270文字読めるスピードを目標にしています。この速度は、中国のテレビのアナウンサーが話す速度とほぼ同程度と言われています。
注意点としては、「楽しくできなくなったら休憩すること」です。楽しくなくなるということは、一種の飽和状態ですから、一度作業から離れて頭から速読の内容を消すことで、またスムーズに再開できるでしょう。何事もインターバルは必要です。
次のページでは、速読の教材をご紹介します!