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WEP?AES?暗号化で無線LANを安全に使うには(2ページ目)

普段使い慣れている無線LANには、暗号化でデータ送受信のセキュリティを確保しています。ここでは、無線LANの暗号化について解説しましょう。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

暗号化の方式によってセキュリティ強度は違う

現在販売されている無線LANでは、主に以下のような暗号化が利用されています。
  • AES
    アメリカ政府が採用した強固な暗号化方式。現時点では、傍受されても暗号を解読する手法はないので安心して利用できる。
  • WEP
    任天堂のDS/DS Liteなど旧ゲーム機に利用されている暗号化方式。通信データを一定期間収集して特別な暗号解読化ソフトを使うと解読される危険性がある。そのため、家庭内やオフィスの無線LANには利用すべきではない。
そのほかの暗号もありますが、現在のところオフィスや家庭内のネットワークには、ほとんどAESが利用されています。
WindowsXPにAESが設定されている様子

WindowsXPにAESが設定されている様子


DSのようなWEPにしか対応していない機器はAESが利用できないので、AESだけサポートした親機とは交信ができません。そこで、比較的価格が高い親機には「マルチSSID」または「マルチAP」(注)という機能が装備されています。

注:APとはアクセスポイントの略で親機を指す

マルチSSIDとは、2つのSSIDを用意し、たとえば一方は強固な暗号化であるAESをサポートし、もう一方はWEPをサポートするような機能で、1つの親機で2つの親機の役割を持つことができます。

たとえばDSをつかうときはWEPで、それ以外はAESで接続することができるようになり、便利かつ安全に無線LANを使うことができます。

 
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