テレビを見ている子どもに「そろそろ寝なさい」と声をかけたら、実は宿題をやっていなかった!以前に決めたテレビ視聴のルールを守っていなかった!などなど、テレビをめぐる問題は、どこの家庭でも共通のようです。

「約束守らなかったんだから、今日からテレビ禁止!」と、つい言いたくなりますよね。でも、この怒り方、あまりいい方法じゃないのです。

NGな理由1)親の方が先に参る

テレビ

見たい番組が終わったら、テレビを消すくせをつけましょう

いちばんよく見聞きするのが、このパターンです。テレビ禁止というのは、家族全員に及びますので、きょうだいなど他の家族もテレビ禁止に巻き込まれます。もちろん、テレビ禁止を言い渡した親自身も。

しかし、毎週楽しみに見てきた番組がいきなり見られなくなるというのは、他の家族からのブーイングは必至。また、気になるニュースなどは、親自身テレビでチェックしたくなるものですよね。自然災害が起こったときなども、情報が早いのはテレビです。

なので「これから1ヶ月テレビ禁止!」と強権発動したところで、実際には実現が難しいのです。結果、「反省したか? 反省したなら、テレビを見せてやってもいい」と、親の方から子どもに持ちかけるハメになってしまったりします。

「約束を守らなかった」という理由でテレビ禁止にしたのに、1ヶ月という「約束」を、禁止した親の側が守れないという情けない事態は、できる限り避けたいものです。

NGな理由2)ルール設定が困難

はじめは協力的だった他の家族も、しばらくすると「(ルールを破った子どもが)いない時なら、見てもいい?」などと、持ちかけてくるようになるでしょう。たしかに、この子は悪くないし、と思うと、気持ちがぐらついてきます。

だって、テレビはそこに「ある」のですから。テレビっ子世代の私たちにとって、テレビの誘惑はハンパじゃありません。電源を抜いて納戸にしまう、処分してしまう、くらいじゃないと、誘惑に打ち勝つことは困難なのです。

そこで「1ヶ月テレビ禁止」には、新たなルールが日々付け足されていくことになります。「(ルールを破った子ども以外は)1日に1番組OK」だの「ニュースはOK」だの。そして、なしくずしに、テレビ視聴が復活……というのも多いパターンです。


NGな理由3)「うそ」が生まれやすい

あの手この手でテレビを見ようとする子どもも少なくないでしょう。すると、テレビ見たさに、子どもは「うそ」をつくようになります。「家に帰ったら何故かテレビがついていた」とか「ビデオだからいいと思った」とか「テレビはついていたけど、自分は見ていなかった」とか。すぐバレるうそも多いでしょうが、うそをつくことに慣れてほしくはないものですよね。

また、今のご時世、テレビ本体がなくても、パソコンだのタブレットだのスマホだので、テレビ番組を視聴することは可能です。また、デジタル放送の視聴に必要な「B-CASカード」を抜いたとしても、録画した番組やDVDは見放題。親がつきっきりで監視するならともかく、子どもをメディアから隔絶することはほとんど不可能に近い状態です。

ドラマなど、放送後1週間はネットで見られるようになっている番組も多いですし、「テレビ」が何を指すのか、ということ自体を明確にすることなしに「うそをついた」と叱られるのも、子どもには理不尽に感じることでしょう。

>> では、テレビルールは、どのように作っていけばいいのでしょうか。