子供がハマりやすいゲーム、節度を持って使うコツとは?

子供の気持ちも分かる、でもやり過ぎはよくない。上手く管理するためのコツとは?

子供の気持ちも分かる、でもやり過ぎはよくない。上手く管理するためのコツとは?

育児は理想通りにはいかないもの。なかには、「本意ではなく渋々」「周りがやっているから仕方なく…」というものもありますよね。ゲームなどはその典型ではないでしょうか?

今の時代、みんなが持っているゲーム。「絶対に買わない」と決めていたのに、「結局、買ってしまった…」という方も多いと思います。そんなママたちへ、子供たちを魅了するゲームと納得した形でつき合うための方法をお伝えしていきます。


現代っ子のゲーム保有率がすごいことになっている

2011年に内閣府が行った「青少年のゲーム機等の利用環境実態調査」によると、ゲーム機器を「何も持っていない」と答えたのは1割弱(9.6%)。なんらかのゲーム機を持っている青少年は、高校生が82.7%と8割台前半であるものの、小学生が93.9%、中学生が93.3%と、いずれも9割を上回っていることが分かっています(*1)。

また、NHKが行った「2013年幼児生活時間調査」によれば、ゲーム機を自分で使うようになる年齢は、5~6歳ごろ。この年齢ですでに4割前後の子が、携帯ゲーム機を自ら扱うようになるのだとか。一方、スマートフォンに関してはもっとデビューが早く、1歳後半で1割、2歳前半以降は2割弱、これが現代の実態だそうです(*2)。


アルコール、たばこ、ギャンブルのようにゲームには依存性がある

なにかと問題視される「子供×ゲーム」、でも、ほどほどにやる分には、親も理解ができるのではないでしょうか。イライラしたり、問題視したりするのは、節度なくやってしまうから。

物事には依存を起こしやすいものとそうでないものがありますが、ゲームは明らかに前者。だから、ハマってしまうのです。今の時代、「ゲーム依存症」に陥る人はたくさんいますが、いったんこのような状態に陥ると、寝食を忘れるほど、ゲームに熱中してしまい、ゲーム以外の生活面に悪影響を及ぼしたり、人間らしい生活を営むことが困難になります。ここまで行ってしまうと大変です。


はじめが肝心 親が肝に銘じておくこととは?

ゲームと上手くつき合うには、はじめが肝心。たしかにそうです。だから、どこのご家庭でも、ゲーム購入時には、「1日○分」「○○が終わってから」のようなルールを設定していることと思います。しかし、ここでの「はじめが肝心」はそれ以前のことを指します。

買うのは親です。そこには「買うチョイス」「買わないチョイス」があります。「ハマる我が子にガミガミ言うのが嫌なら、はじめから買わなければいい」と潔く決断できればいいのですが、そうもいかず、「やむを得ず買う」というご家庭も多いでしょう。しかし、購入の動機がどうであれ、ゲームは依存性が高いというのは変わりません。購入の段階で、「依存が起こりやすいものを購入するのだ」と親は理解しておく必要があります。

なんとなく買ってしまって、なんとなく使わせていると、あっという間に子供はゲームの魅力にとりつかれていきます。「非常に依存が起こりやすいものを相手にしている」ということを忘れてはいけません。「うちの子、ゲームをいつまでもやっていて…」というのは、言ってしまえば、ごく自然な流れなのです。

小学校低学年の子供たちが自ら自制してゲームを止めるのは、実際には非常に難しいことです。自制心は発達とともに育っていくものですから、子供の年齢が低ければ低いほど、自制しにくくなりがちです。ですので、子供が小さいうちは、親がリードしてあげる必要があります。


「今日は特別だよ」をしないルール設定を 

先ほども書いたように、ゲームを買う際は、ご家庭でルールを作るはずです。「好きなだけやっていいよ」というご家庭はまずないでしょう。しかし、いったん作ったルールをきちんと守れているかというと、そうではないのが実態です。1日30分だったルールがいつのまにか45分、1時間になり、エスカレートすると暇さえあればゲームをしているという状態に……。

なぜこのようなことが起こるかというと、親が子供の自制心に期待をしてしまうからです。「はじめ決めたルールは30分。”うん”と言ったのだから、自分でゲームのスイッチを切るべきだ」と。しかし、依存性の高いゲームを相手に、子供が自らスイッチを切ることがいかに大変かを親は理解せねばなりません。「自分で消せないのがゲーム」「自制できなくてもおかしくない」というくらいの気持ちでいないと肩透かしにあってイライラしてばかり、それがゲームなのです。

管理の仕方としてやりやすいのが、ゲーム機自体を親が管理するという方法です。図書館の本のように、貸出をするのです。
  • 「夕飯までOK。そこで返却」
  • 「2ゲームしたら終わり」
のようにルールを決め、できなければ、「翌日の貸し出しをしない」のように。

大事なのは、きちんと守ることです。もし3ゲームしてしまったのに、翌日の放課後、「今回だけは特別だよ」「次回からはちゃんと守りなさいよ」と見逃してしまうと、子供はその特別ルールを毎回適用しようとしてしまいます。

ルールを設定する際のコツは、厳しすぎるルールにしないこと。毎日守れるルールにしないと設定した意味がないからです。子供が、「まだ途中だから」「今、いいところなんだよ」と言ってきたときにも、「例外」を作らずに対応できるルールを設定することが大事になります。

 

ゲームは自制心の育みに役立つ!?

筆者は、「ハマりやすい」というゲームの性質を逆手にとって上手く活用すれば、子供の自制心の育成につながるのではと考えています。「ゲームはやる。でも、やめることもできる」この状態は非常に高い自制心がある証拠です。誘惑レベルが高いゲームに日々触れつつ、オンオフを繰り返すのは、非常にいい自制の練習になると思うのです。

今の子供たちは、私たちの幼少時よりも、ずっと忙しい日々を送っていますから、際限なく好きなことばかりはやっていられません。途中で切り替えなくてはいけない場面も多々あります。こんなとき自制心が高ければ、スルスルといきます。強い自制心は、現代っ子の大きなアドバンテージなのです!

実際に、この記事「マシュマロ実験で判明!学力に重要なのはIQより○○」でもご紹介したように、今の時代、「頭がいい子」は、”IQ”以上に”自制心”が高いことが分かっています。魅力あるものがたくさんある現代だからこそ、自制心の高さが求められるのですね。

ゲーム、スマホ、ネットはあって当然という今の時代。ゼロにすることを考えるよりも、節度を持ってつき合うことが、将来の成功につながるのだと思います。そう考えると、ハマりやすいゲームは、”自制心養成所”のようなもの。親がリードしつつ、子供に節度を教える場として、活用してみるのも手かもしれません。 
 

■参考資料

*1:内閣府(2011)「青少年のゲーム機等の利用環境実態調査」
*2:NHK(2013)「2013年幼児生活時間調査」



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。