漢方・漢方薬

中医学でわかる「太りやすい人・やせやすい人」(2ページ目)

中医学では「肥人多痰、痩人多火」、つまり太っている人は痰が多く、やせている人は火が多いといいます。そのメカニズムやチェック方法、タイプ別の対策法をご紹介しましょう!

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

やせやすい人=痩人多火チェック

とくに午後や夜間に多く汗をかくタイプは陰分不足

とくに午後や夜間に多く汗をかくタイプは陰分不足

□ ほてりやのぼせがある
□ 汗をよくかく(寝汗がひどい)
□ のどが渇きやすい
□ 怒りっぽく、イライラしやすい
□ 貧血気味
□ めまいや動悸がする
□ なかなか眠れない
□ 便が乾燥している

やせている人は、臓腑の活動が活発なタイプに多いのですが、ここでいう「火」というのがまさにカラダの機能を促進する陽の気のこと。太った人もこのように熱っぽく、汗っかきで怒りっぽいのでは?と思う方がいますが、「痩人多火」タイプというのは、カラダに必要な水分が不足しているのがおもな原因なのです。

わたしたちのカラダには、カラダを温める陽とカラダを潤す陰の二つの要素があると中医学では考えるのですが、この陰分が不足し、カラダを冷やすラジエーター機能である水分が少ないためにカラダがほてったり、のどが渇くという症状が起こるのです。カラダの機能が亢進し、常に消耗しているイメージです。

「痩人多火」タイプにオススメなのは、カラダを潤す長いも。豚肉、鴨肉、貝類やトマト、レタスなどもカラダに必要な水分を補ったり、クールダウンさせる食材です。ただし、辛いものなど刺激物は余計にカラダに熱を生んだり、乾燥を進ませるので控えるとよいでしょう。


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