OASISの歌詞・PVに登場するレコード店「Shifters」
デビュー・アルバム「Definitely Maybe(オアシス)」からの通算2枚目のシングル・カット曲(1994年発表)「Shakermaker(シェイカーメイカー)」。この曲の歌詞は元々、世界的に有名な飲料水の名前が使われており、作詞作曲のノエルはプロデューサーから歌詞の変更を迫られていました。レコーディングの当日、マンチェスターのアパートからタクシーでレコーディング・スタジオに向かったノエルは母親の家でリアムをピックアップ。ヴォーカルのリアムから「新しい歌詞を教えてくれ」と執拗に迫られますが、前の晩飲みに行って歌詞の変更がまだのノエルは二日酔いから「ほっといてくれ!」と逃げ続けます。そんなやり取りが続けられていた時、タクシーが信号待ちで「Sifters(シフターズ)」の前で停車。それを見たノエルは、ペンとノートに“Sifters”を含む歌詞を殴り書き。書き終わると、それをリアムに放り投げて「ほらよ。これで文句ないだろ。分かったらもう黙っててくれ」と言ったそうです。この辺りは、Shakermaker(シェイカーメイカー)のPVにも登場します。ツアーで巡るOASISの歴史
「Definitely Maybe(オアシス)」の有名なジャケ写が取られた家。今は一般家庭が暮らしています。
デビュー・アルバム「Definitely Maybe(オアシス)」、セカンド・アルバム「(What’s The Story)Morning Glory(モーニング・グローリー)」に収録される曲の大半が生まれた場所が、当時ノエルが住んでいたアパート “India House”です。マンチェスター市街の中心部にあります。実は当時のガールフレンドのアパートで、ノエルは居候として住んでいたとか。
OASISファンにはおすすめのツアーです
人生で影響を受けた曲ベスト3の中に「Wonderwall(ワンダー・ウォール)」(「(What’s The Story)Morning Glory(モーニング・グローリー)」に収録)が入る私は、その曲が生まれたであろう場所を訪れる事ができ、感無量でした。今回の記事で紹介した場所は3時間のツアーのほんの一部。ノエルがデビュー前に住んでいたアパート、オアシス初期の楽器を提供していた楽器店、楽曲「The Masterplan」のPVに登場する教会(ギャラガー兄弟の両親の結婚式が挙げられた場所でもあります)、などなど。オアシスの原点であるマンチェスターを巡りながらオアシス誕生と世界的大ブレイクまでに思いを馳せられるこのツアーは、ファンにはマストなアトラクションではないでしょうか。兄弟を良く知るクレイグさんから次々飛び出す逸話も必聴です。〈DATA〉
■Manchester Music Tours(マンチェスター・ミュージック・ツアーズ)
オアシス・ツアー
開催日:毎月第3土曜日
時間:午後2時半—5時半(3時間)
価格:£20(大人)、£10(子ども)
予約方法:HPから予約、支払。当日は開始時間に集合場所であるマンチェスターの「Dry Bar」(住所:28 Oldham Street M1 1JN)に集合。
問い合わせ:HPの”Contact”ページのメールフォームより
その他:「ザ・ストーン・ローゼズ・ツアー」、「ザ・スミス/モリッシー・ツアー」、「ジョイ・ディヴィジョン・ツアー」、「マンチェスター・ミュージック・ウォーク」もクレイグさんの案内で別日程で開催中。プライベート・ツアーの手配も随時受付中。詳細はManchester Music Tours(マンチェスター・ミュージック・ツアーズ)のHPに掲載。
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