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東京バレエ団『ラ・バヤデール』リハ&会見レポート(2ページ目)

6月公演『ラ・バヤデール』の開幕を控えた東京バレエ団が、公開リハーサル&記者会見を開催。2009年の同団初演時より振付指導にあたるオルガ・エヴレイノフ、ニキヤ役を踊る上野水香、ソロル役を踊る柄本弾の3名が登場し、舞台への意気込みを語りました。ここでは、会見の模様をお届けします!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


『ラ・バヤデール』で主演を踊る心境はいかがですか?

上野>2009年の東京バレエ団初演のときからニキヤを踊らせていただいていますが、初演時はマカロワさんも指導に来てくださり、またオルガ先生にはあれ以来ずっとお世話になってきました。舞台を重ねるにつれ、自分の中でどんどん大切な役になってきているのを感じます。

まず最初にこの作品をバレエ団で上演すると聞いたときはすごく嬉しかったし、ニキヤはずっと憧れていた役だったので、自分が踊ることができると決まったときはもう夢のようでした。ただ実際に踊ってみると、本当に難しいし、深く、ハードで、とても大変でしたね。けれどオルガ先生が助けてくださったお陰で役をどんどん理解することができるようになり、よりニキヤが好きになりました。

これまで何度か繰り返し踊ってきましたが、オルガ先生が言うように、今回はもっと深く掘り下げて、もっと表現を外に出し、よりクオリティを上げて行くのが目標です。本番までベストを尽くし、弾くんと力を合わせて良い舞台をつくっていきたいと思います。

柄本>初演のときはソロルの友人を演じました。配役が決まるまで5キャストくらいで一緒にソロルの振りを少し踊らせてもらいましたが、僕は何ひとつできなくて、他のキャストのみなさんが踊っているときもほとんど棒立ち状態。全然できなかったという愕然とした気持ちと、悔しさがすごく大きくて、まさか自分がソロルをやらせていただけるようになるとは考えてもみなかったです。

ソロルを初めて演じたのは昨年のガラ公演のとき。全幕ではなかったけれど、バリエーションが加わったこともあり、とてもハードな時間を過ごしました。オルガ先生はじめ、ゲストダンサーのギエムさん、ルグリさん、マラーホフさんなど、みなさんいろいろアドバイスをくださり、本当に恵まれた環境での初役だったと思います。今回は初めて全幕でソロルを踊らせていただくということで、オルガ先生の教えにできるだけ忠実に、ガラでやったこと以上のものができるように日々練習しています。でも、まだまだですね。全幕通して大変な作品ですし、これから本番までもっともっと詰めていきたいと思います。

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photo : Shinji Hosono



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