輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入スポーツカーの選び方 自動車評論家が徹底比較(3ページ目)

クラシックスポーツに注目が集まり、国産からもロードスターやS660と“威勢のいい”クルマが登場するに及んで、近年にない活況を見せ始めているスポーツカー。今回は身近で実用的なハッチと2シーターの本格モデルからオススメを紹介します。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ロードスターに触発されたコンパクト2シーターたち

ポルシェケイマン

ポルシェのリアルスポーツラインとなるミッドシップ2シーター。ソフトトップを備えたオープンのボクスター(622万~1012万円)と、クーペのケイマン(629万~1064万円)を用意する

90年代に、ユーノスロードスターの登場に触発されて生まれたコンパクト2シータースポーツカーたちの中で、現在もその命脈を保っているのは、ポルシェとBMW、そしてロータスの3ブランドからリリースされるモデルのみ、という状況である。

なかでもポルシェのボクスターと、その派生クーペとなるケイマンは、手の届く当代一級のミッドシップスポーツカーという立場をずっと維持してきた。2シーターであること以外に実用性をスポイルする要素もなく、毎日乗れるスポーツカーという点でもモダンである。特にケイマンは、オープンエアを楽しめないぶん、充分な荷室をもつ。日常的にも1人乗りが主体で、スポーツ走行まで1台で楽しみたいという方には、うってつけのスポーツカーだろう。
BMW Z4

リトラクタブルハードルーフを備え「コンパクトで走りの楽しいFRロードスター&クーペ」というコンセプトのBMW Z4。184psの2L直4ターボと306psの3L直6ターボを搭載、価格は513万~842万円

BMW Z4は、クーペ&カブリオレのハードルーフを持つGT寄りのスポーツカーである。ロングノーズショートデッキの美しいスタイリングはクラス随一で、スポーツもできるが、どちらかというと日常性と雰囲気を楽しむモデルと言えそうだ。トランクに2人ぶんの荷物を積んで長距離ドライブへ、といったシーンにはベストである。
ロータスエキシージSロードスター

スパルタンなリアルスポーツ、ロータス エキシージ。350psの3.5L V8スーパーチャージドを搭載する。外観はもちろん、室内も走りに特化したスパルタンな仕様に。SとSロードスターをラインナップ、価格は955.8万~1022.76万円

アルファロメオ4C

CFRP製モノコックボディを用いたミッドシップ2シーターのアルファロメオ 4C。「誰でも実現可能なスーパーカー」を目指して開発された。徹底した軽量化により車重を1100kgに抑えた。価格は783万円

そして、このクラスにはスポーツカー界きっての硬派、スパルタンな本格ミドシップ2シーターが存在する。ロータスエキシージと、新たに誕生したアルファロメオ4Cベルリネッタだ。

前者は定評のあるアルミニウムモノコックボディ、後者は高価なプリプレグ成型CFRPモノコックボディを用いている。ボディこそ命、は、スポーツカーの本質と言ってよく、軽くて硬いボディがあってこそ、アシははじめて設計どおりに動くものだし、パワートレインに車体がダイレクトな反応をみせるというものだ。

エキシージと4C、評価は甲乙つけ難い。ミッドシップ・パッケージ的にはエキシージの方がやや優れているし、路面にくらいついて放さないステアリングフィールは別格で、今なお世界最速のコーナリングマシンの座にある。一方の4Cには、金属ボディのクルマとはまるで異なるダイレクトな車体の前後左右レスポンスがあって、運転好きを虜にしてしまう。サウンドやスタイルなど、官能的な演出もさすがにイタリアンである。

ベストチョイスには、5000万円級のモデルにしか採用されないカーボンモノコックボディを楽しめるアルファロメオ4Cを推しておく。
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