漢方・漢方薬

中医学で分かるため息の原因!体質チェックと漢方薬(2ページ目)

ため息は、中医学では深い呼吸を意味する「太息(たいそく)」や「嘆息(たんそく)」と表現したりします。その原因は大きく分けて2つあるとされ、それぞれタイプに合わせた対策があるのです。まずは自分がどのタイプのため息なのか、チェックしてみましょう。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

気虚(ききょ)チェック

声も小さめで、虚弱体質に多い

声も小さめで、虚弱体質に多い

□ 日ごろから疲れやすい
□ 動悸やめまいがする
□ 風邪をひきやすい
□ 呼吸が浅く、息切れしやすい
□ 小さいため息を何度もつく
□ 胃腸が弱い、食欲不振

こちらも3つ以上当てはまると気虚タイプになります。気は目には見えませんがカラダを動かす原動力であり、臓腑を正常に機能させたり、体温を維持したり、邪気が体内に入らないように皮膚の表面をバリアしたりする働きがあります。

なので気が不足するとだるくなったり、すぐ息切れしたり、一年に何度もカゼを引いたり、下痢しやすくなったりするのです。気虚がすすむとカラダを温める作用も弱まり、陽虚=つまり冷え症になりやすいので、気をつけなければなりません。

このタイプは、まずは疲れを解きほぐし、ゆっくり休息するのがなにより気の補充になります。そのうえで漢方薬をチョイスするようにしましょう。

代表薬としては、水分代謝をよくし消化器系や呼吸器系の機能を高める「六君子湯(りっくんしとう)」、落ち込んだ気を持ち上げてくれる「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などがあります。またクヨクヨ悩みがちで、食が細かったり、不眠がちなタイプは心脾両虚タイプといい、「帰脾湯(きひとう)」をよく用います。

もちろん漢方薬を服用する場合は、ドクターや漢方の専門家のアドバイスを聞いてから購入しましょう。話をすることで気がラクになる……。これもひとつのため息対策ですので!

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