どんでん返しの歴史に残る作品
『ユージュアル・サスペクツ』(1995年度作品) アルゼンチン・マフィアの船が炎上し、犯罪者一味とマフィアの闘いが原因ではないかと生き残りの男2名のうちのひとりヴァーバル(ケヴィン・スペイシー)が警察に連行されます。取り調べで彼は6週間前、銃器強奪事件の容疑者として警察に集まった5人の男(ガブリエル・バーンほか)について語り始めるのですが……。
「もう一度見たくなる」と噂され大ヒットした作品。真相がわかった途端、時間を捲き戻して見直さずにいられなくなるのが、この映画の凄さ! 確か公開中、2度目は割引価格で見られるキャンペーンをしていた気が……。思わず2度見したくなる映画だからでしょう。
監督:ブライアン・シンガー 出演:スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ、ケヴィン・ポラック、ピート・ポスルスウェイト、ケヴィン・スペイシーほか
『シックス・センス』(1999年度作品)
霊が見えるという少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と精神科医(ブルース・ウィリス)が知り合う。二人は少年の目に映る霊が彼に何かをさせたがっていると知り、少年とともに霊の願いを叶えようとするけれど……。
公開時、その衝撃的などんでん返しが話題になった『シックス・センス』。真相が明らかになると「そういえば……」とおかしな点に気付いたり、謎解きのヒントを探りたくなったり、再見したくなること必至です。
また主人公の少年が、亡くなった祖母の聞きたくても聞けない大切な言葉を母に伝えるシーンが素晴らしい。霊能力で母の心を救う少年のけなげさにもう涙腺崩壊です。
監督:M・ナイト・シャマラン 出演:ブルース・ウィリス、マルコム・クロウ、ハーレイ・ジョエル・オスメント、オリヴィア・ウィリアムズほか
『ビューティフル・マインド』(2001年度作品)
ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者ジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)の半生を映画化したアカデミー賞作品賞受賞作。大学時代から研究に没頭し、変わり者だと思われていたジョン。ある日、彼は諜報員(エド・ハリス)からソ連の暗号解読を頼まれ、その任務を引き受けるが……。
最後まで見ると「そうきたか、してやられた!」と思わずにいられない映画。実在の人物の半生を描いた映画だという思い込みがトリックをスルーしてしまうのです。ロン・ハワード監督の演出がやはり巧い。観客を楽しませながらも確実にジョン・ナッシュが抱える問題をきちんと提示していますから。アカデミー賞も納得です。
監督:ロン・ハワード 出演:ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ポール・ベタニーほか
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