天空のモダンビストロ
気が付くとメトロポリタン都市東京は多くのラグジャリーホテルが建設され、その多くはかなりの客室稼働率を誇るという。その走りは20年くらい前のパークハイアット東京ではなかったか。駅から離れた場所にある非日常空間。ジランドールを抜けてライブラリーを歩き、たどり着くところはNYグリル。プライベート、接待問わず今も変わらずに記憶に新しい。それから東京のホテルは進化し、都心にも多くの外資系ブランドのホテルができていった。
最近のお気に入りは東京ミッドタウンのザ・リッツ・カールトン東京。わかりずらい入り口とロビーの雰囲気、客層やレストラン、そして五感を刺激する香り。
45階のドアが開いた瞬間に気持ちはほのかにときめく。
心地よい香りと音が響くロビー
曇っているにも関わらず窓際の席は心地よい。東京スカイツリーより東京タワーが美しく見えるのは単に近いだけのせいではないだろう。普遍的な機能美に見とれている間にシャンパーニュが注がれる。煌めく泡と夜の帳が重なり、気持ちが日常からゆっくりと解放されていく。
これからの季節は夜の帳の変化が楽しめる
自家製スモークサーモンの味わいは当然ながらハイクオリティ
ムール貝ベースのソースが心地よく食欲を刺激する
柑橘系のさわやかなソースとメダイがワインと共に重なり合う
メインは北海道産の牛赤味のステーキ。レアに近い焼き加減にハズシはなかった。ジョルジュ・リニエのブルゴーニュワインが第二のソースになっていき、味わいの感覚がどんどん変わっていく。
火入れは申し分ないほど完璧だ
軽やかでヘルシーなモダンフレンチを
モダンビストロという名前のとおり、現代風フランス料理のオンパレード。ソースは軽く、バターはほとんど使わず、しかし余韻は長く。食後感も非常によく、デザートを経由してリッツオリジナルブレンドの紅茶にたどり着く。シナモンやベルガモットなど多くのハーブを多用した独特の味わいは印象的だ。デザートも軽やか。メレンゲとパッションフルーツを。
Jazzを聞きながら食後の余韻を楽しみたい
ザ・リッツ・カールトン東京 45F モダンビストロ「タワーズ」
レストラン予約03-6434-8711(10:00~21:00)
東京都港区赤坂9-7-1東京ミッドタウン
電話:(03)3423-8000
【営業時間】
ランチ :11:30~14:30(平日)
ブランチ:11:00~14:00(土・日・祝)
ディナー:17:30~22:00
全席禁煙席
ドレスコード: カジュアル・エレガンス
ディナーメニューは2コース一人5,000円(税サ別)から、3コースは6,500円(税サ別)から、4コースは8,500円(税サ別)から。そしてシェフのおすすめメニューは11,000円(税サ別)