テクノポップ/海外のテクノポップ

ダフト・パンクよりずっと前にヘルメットだった奴ら(2ページ目)

今や世界制覇をしたと言っても過言ではないダフト・パンクは、いつからヘルメットを着用していたのでしょう? 今から38年ほど前に同郷のフランスからヘルメット姿でデビューしたバンドがいます。彼らのクリップを見れば、僕が彼らをダフト・パンクの原型と呼ぶのも納得してもらえるのではないでしょうか?

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ヘルメットの元祖、スペース

そんなヘルメットやロボットが大好きなあなたにお勧めなのが、スペース(Space)です。スペースは、1977年にアルバム『Magic Fly』でデビューしました。

まだYMOも結成されていないテクノポップやエレクトロポップ前夜のこと。流れとしては、ダフト・パンクもリスペクトするジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)に代表されるミュンヘン・ディスコが、SFの世界と融合したような世界観です。当時からそう呼ばれていたかはわからないのですが、スペースディスコと呼ばれるジャンルです。まだMTVもない時代、ちゃんとミュージック・クリップも作っています。

Magic Fly (amazon.co.jp)
magicfly

Magic Fly


Magic Fly (YouTube)

ヘルメットを被った4人組が演奏するタイトル曲「Magic Fly」での姿は、まるでダフト・パンクの原型を見るようです。ソースを確認できていないのですが「ダフト・パンクはスペースの精神的な意味での息子である」とのメンバーの発言があったとの記事もあります。スペースは、世界とまで言いませんが、フランス出身で西欧・東欧を中心に多くの国々でチャート的にも成功を収めたバンドであり、そういう意味でもダフト・パンクの先輩格となります。

実は、共産テクノにも関係がある。
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