5月は緊張の糸が切れる時期

泣く子ども

登校しぶりの理由を子どもはうまく説明できません

「五月病」というのは、新入学などで生活が大きく変化した春、新しい環境に適応できず、ゴールデンウィーク明けに疲れが一気に吹き出すことを指すことが多いようです。

しかし、ゴールデンウィークも明け、5月も終わりにさしかかろうとした頃にも、登校しぶりを始める子どもたちがいます。学校にも慣れた様子だったのに、と、親は戸惑ってしまいますよね。

最近は小学校の多くが、春に運動会を開きます。秋には学芸的な行事が多いこと、残暑が厳しい9月に運動会の練習をする体力的な負担を考えて、などが理由としてあるようです。

つまり、春に運動会がある小学校の場合、新1年生は、入学後早々に運動会の練習が始まるわけです。楽しいながらもバタバタした毎日が終わり、ほっと一息つけるのが運動会後。授業の内容も、体育が減って座学が多くなります。「クラス全員で」という雰囲気も収まり、仲良しグループができはじめるのもこの頃。本格的にスタートした小学校生活に戸惑う子どもたちも多いようです。

登校しぶりのほとんどは「原因不明」

いじめがあるという様子もない。勉強についていけないという感じでもない。なのに、毎朝、あるいは月曜日の朝などに、「行きたくない」とだけ繰り返し訴えたり、はげしく泣いたり、学校に行きたがらない。熱もないしどう見ても元気そうなのに、頭痛や腹痛を訴えてみたりする。多くの子どもたちは、学校に行きたくない理由を、言葉でうまく説明できません。

朝の忙しい時間、わけもわからず「学校に行きたくない」と泣かれるのは、親としてもストレスですよね。厳しく対応した方がいいのか、それとも優しく受け止めるべきなのか。迷いつつも、昼間誰もいない家に子どもをひとり残しておくわけにもいかず、なだめすかしてどうにかこうにか登校させる、という対応になることも多いのではないかと思います。

一日中心配していたのに「学校楽しかった~」と帰ってきた、なんてことも多いものです。朝の登校しぶりの理由を聞いても、親が納得できるような答えはなかなか帰ってこないことがほとんど。この時期の登校しぶりが「原因不明」であることは少なくありません。

たとえ、子どもがケロッとしていても、「わがまま」と決めつけてしまわないようにしましょう。学校に行きたくないと言われて心配したこと、「困ったことがあるなら、話してほしい」という気持ちを伝えておきましょう。

親からすればまだまだ小さな子どもでも、子どもなりにプライドもあります。何か問題が起こっていたとしても、「親に心配をかけたくない」とか「できれば自分で解決したい」とか、けなげに考えていることも少なくないもの。また、大人でもそうですが「なんとなくモヤモヤしている」といった状態で、自分の気持ちを誰かに伝えるのは難しいものですよね。

親子の信頼関係が育っていれば、自分の手には負えないと思ったら子どもの方から打ち明けてくれます。理由を無理に聞き出そうとせず、子どもの力を信じることも大切です。

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