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ドローン保険からお天気保険まで!? 「変わり種」保険

保険には生命保険や損害保険などありますが、こんな保険もあるのか!という変わり種の保険があります。ちょっと変わった保険の裏事情から近年発売されている変わり種の保険について解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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変わり種保険ってどんなもの?

変わり種保険ってどんなもの?

保険には色々種類があって大きは生命保険(第1分野)や損害保険(第2分野)及び医療保険などの第3分野というかたちに分類できます。医療保険やがん保険、自動車保険、火災保険など誰にでも馴染みのある保険からちょっと変わった保険までさまざまです。

2015年4月に首相官邸で発見されて騒ぎになったドローンですが、2015年7月から日本発の「ドローン保険」が発売される予定です。そんな保険もあるのかと思った人もいるでしょうが、保険の種類は実に多様で、理屈上はどんなものにも保険を付帯することは可能です。

今回はちょっと変わった保険を色々と紹介します。

保険の種類には何がある?

本題に入る前に保険の種類について確認しておきましょう。生損保問わず、保険の目的(対象)や種類というかたちでは4種類に区分けすることができます。
  • 人保険(生命保険、医療保険など)
  • 物保険(火災保険、自動車の車両保険、海外旅行保険の携行品損害など)
  • 賠償責任保険(個人賠償責任保険、自動車保険の対人・対物賠償保険など)
  • その他の保険(海外旅行保険の救援者費用など)
前述の「ドローン保険」のプレスリリースを見ると、ドローンが落下して人やモノが傷ついたり、機体が壊れたりした場合に保険金を支払う。また、機体の盗難や、行方不明時の捜索費用も保険対象とあります。

ドローンが落下際の第三者への賠償責任、機体が壊れたり、盗難の際の物の補償、行方不明時のその他費用という上記3つの保険の組み合わせで構成されていることが分かります。ちなみに海外旅行保険は4つが組み合わさって構成されている保険です。

「変わり種」保険あれこれ

ここからは、「この保険ってどうなっているの?」というところから、最近発売されているちょっと変わった保険などを紹介してみましょう。

■芸能人のパーツ保険(瞳、バスト、脚など)
昔から芸能人が瞳やバスト、脚などの体の一部のパーツに保険をかけることがあります。

古くは瞳に1億円の保険をかけた田中美奈子さんやバストに保険をかけた井上晴美さんなどは有名なところです。SMAPの香取慎吾さんがお尻に保険を契約したり、最近では、お笑い芸人の小島よしおさんが腹筋に1億円の保険をつけました。

これらの保険はたいてい損害保険分野の傷害保険(ケガの保険)を利用するケースが一般的です。通常の保険契約で体のパーツごとに契約することはありませんが、どのようなときに保険金を支払うかは個別の契約内容によります。

これらの芸能人の体のパーツの保険はよく「○億円の瞳」とか「○億円のバスト」などとメディアに掲載されることがありました。

しかし○億円というのはあくまで保険金額(契約金額)です。クレジットカードを新たに作ると、海外旅行保険1億円がついてくる! などという広告をみることがありますが、基本的にこれとそんなに変わりません。その意味では芸能人の方の場合は話題作りの側面の方が大きいのだろうと考えます。

■少額短期保険
芸能人のパーツ保険は一般的ではありませんが、私たちが日常普通に加入できる変わり種の保険も紹介しておきましょう。既存の保険と異なり、少々ニッチな分野を取り扱うことが多いのが少額短期保険業界。ミニ保険とも言われますが、いくつか目につくものを下記に列挙してみます。

パーツケア(自動車部品保険) 
「自動車部品保険」、通常は事故を対象にする保険ですが、この保険は故障の際の修理費用を補償する保険。

無縁社会のお守り 
自殺や孤独死などで自分が所有するマンションやアパートで発生した際の家賃保証や室内の清掃費用等を補償する保険。

ぜんちの安心保険 知的障害、発達障害のある人のための保険
知的障害、発達障害、ダウン症、てんかんのある人のための生損保組合せの総合保険。

不使用チケット費用補償保険(チケットガード)
病気や怪我、出張、交通遅延などでイベントを観覧できなかったときのチケット代金を補償

国内旅行、海外旅行で雨が降った場合のお天気保険
旅行先で3時間、6時間、10時間連続して雨が降った場合に旅行代金を還元するサービスの保険。

このようにちょっと変わった保険も色々あります。これらは一例ですが、これからもさまざまな保険が出てくるでしょう。

変わり種保険と保険契約の引受

保険の保障(補償)は大きく4つに区分できることはすでにお話しした通りですが、理屈上はどんなものにも保険を付帯することが可能です。例えば物保険などは住宅や家財、車の車両保険や携行品(持ち物)などが一般的ですが、さまざまなものに付帯がすることが理屈上可能です。

他にも音楽家の人が持ち歩く楽器、美術品、冒頭のドローン本体、TV取材用の高額なビデオカメラ、さらには現金に至るまで大抵の「物」には保険契約をすることができます。

ただしなかには保険引き受け上リスクの高いものがありますから、そうした場合はそれに見合う保険料がないと商品として成立しません。もちろん、その“見合う保険料”が高すぎると、今度は加入する人がいないということになります。

今はネットで簡単に情報が取れますから、こんな保険ないかなと思ったらぜひ調べてみてください。意外と欲しい保険が見つかるかもしれません。
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