2002年のワールドカップのために建設されたスタジアム
2002年にFIFAワールドカップが日韓共催で開催されましたが、このワールドカップのために日本各地でスタジアムが建設されました。さいたまスタジアム2002もその一つで、1997年に着工し2001年7月に完成したのです。日本のワールドカップ初戦のベルギー戦をはじめ、準決勝戦のブラジル対トルコ戦など4試合の舞台となりました。その後もサッカー専用スタジアムとして、浦和レッズがホームグランドとしています。アジアでも最大級の規模を誇るサッカー専用スタジアムは、埼玉の観光としてもおすすめです。今回はさいたまスタジアム2002の魅力について、お届けします。
試合開催日には周辺駅からシャトルバスがピストン運行
さいたまスタジアム2002は、埼玉高速鉄道の浦和美園駅から徒歩約15分の位置にあります。試合開催日には、浦和美園駅をはじめ周辺の浦和駅、東浦和駅、北越谷駅からシャトルバスがピストン運行され、試合開始直前になると満員のバスが、ひっきりなしにスタジアム北門に到着します。バスを降り北門ゲートに向かう人たちは、どの人も心なしか足早です。ビン、カン類の持ち込みは禁止されているため、手荷物チェックを受けてからスタンドに入ります。ゴールを左右に見るメインスタンド、バックスタンド
アジアでも最大級の規模を誇る63700人収容のスタンドは、大きく4つのエリアに分かれます。鮮やかな緑の絨毯を敷き詰めたような天然芝のピッチを横長に見るのが、メインスタンド、バックスタンドです。ここは指定席となることが多く、ゆっくりとゲームを観戦することができます。ゴールシーンを間近で見ることができるサイドスタンド
サッカー観戦の中で最も迫力があるのはゴール前のプレーでしょう。ゴールを死守するディフェンダーと、ゴールを奪おうとする攻撃陣が、ゴール前で激しく入り乱れます。ボールがゴールラインを割った瞬間は感動的です。南北のサイドスタンドからは臨場感溢れるシーンを間近で捉えることができます。ただ、両サイドスタンドは通常、自由席となっておりピッチに近い席に陣取るためには、早めにスタンドに入る必要があります。次のページでは2つのサイドスタンドの様子から、その他の設備について紹介します。