『しろちゃんとはりちゃん』
「ぼくたちって にているねえ」と言いながら、森の家で一緒に暮らしているうさぎとはりねずみの「しろちゃんとはりちゃん」。好きなテレビ番組も、好きな遊びも、好きな絵本も一緒。まるで恋人同士のようなのに、だからこそちょっとしたことで大ゲンカ。晩ごはんのカレーの具をめぐって大ゲンカではりちゃんが家を飛び出し、心配が膨れ上がったしろちゃんは、呼んでいる方が心配になるほどの憔悴(しょうすい)ぶり……。2~3歳までは、同年代のお友だちがいる空間を楽しいと感じながら、まだまだ個々の遊びが中心な時期。そこから次第に、交流して遊ぶように。昨日ケンカしちゃったけど今日また会ったらやっぱり嬉しいな、楽しいなという感情に喜びを感じ、お友だちとの時間の存在が大きくなっていきます。
仲が良いからこそのケンカ、そこから生まれる複雑な感情、そして最後は安堵へ。2匹の友情は、子どもたちの心に印象深く残るようです。
ガイド記事:熱く温かいとびきりの友情『しろちゃんとはりちゃん』
絵本『しろちゃんとはりちゃん』
【書籍データ】
作・絵: たしろ ちさと
出版社: ひかりのくに
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