ビューティティップス/美白化粧品の成分と選び方

美白剤とも呼ばれる「ハイドロキノン」が知りたい!

ハイドロキノンはメラニンの合成を阻止し、メラニンに変える物質チロシナーゼ酵素の活性を抑制する力があります。既に出来てしまったシミに対して還元作用があるため「美白剤」と呼ばれています。

高瀬 聡子

執筆者:高瀬 聡子

ビューティティップスガイド

ビタミンCとハイドロキノン、段違いの効果

ハイドロキノンはもともと写真の現像液に含まれる成分で、現像している人の手が白くなったことから美白効果が発見されたと言われています。また、ハイドロキノンは天然にも存在していてイチゴ類、麦芽、コーヒー、紅茶などにも含まれます。アメリカではFDAに1978年に認可され、世界的に「ブリーチといえばハイドロキノン」という認知度の高い存在です。日本でも、当時からクリニックのシミ治療の外用薬として使用されています。

ハイドロキノンはメラニンの合成を阻止し、メラニンに変える物質チロシナーゼ酵素の活性を抑制する力があります。美白に効果が高いと有名な、ビタミンC、アルブチンやコウジ酸などの美白成分より10~100倍強いと言われています。そしてビタミンCなどの美白成分とハイドロキノンが大きく異なる点は、既に出来てしまったシミに対して還元作用があるということです。その効果の高さから「美白剤」と呼ばれているんですよ。
 

高い効果を期待するならクリニックの処方薬

ハイドロキノンは「美白剤」と呼ばれる一方で、肌のシミやシワを除去する強力な作用があることから“肌の漂白剤”とも例えられています。そのため、ハイドロキノンを配合した軟膏の使用法や使用量については注意が必要です。かぶれ、アレルギー症状などを引き起こす場合もありますので、肌が敏感な方は必ず専門医のいる美容皮膚科などで処方してもらいましょう。
 

気になっているそのシミが薄くなるかも!

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ハイドロキノンの処方は、自費診療になります。クリニックによって価格は様々ですが3000円~5000円が目安です。市販のコスメと処方薬では効果と濃度に差があることが多いです。
日本では市販薬でも高濃度のものもありますが、アメリカでは市販では2%未満。安全性と高い効果を期待するならば、クリニックの処方薬がおすすめです。

またハイドロキノンは熱、酸素、温度変化に弱いため、処方薬のハイドロキノンは冷蔵保存をすすめています。一方、化粧品に含まれているハイドロキノンは安全性や安定性などを考慮して作られていますので、冷蔵保存しなくて良いものも多くあります。
 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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