新・韓国語能力試験TOPIKの攻略法
アンニョンハセヨ? 『韓国語能力試験』、別名TOPIKは、韓国政府系の団体である国立国際教育院が主管であることもあり、韓国語学習者の関心が年々高まっている韓国語の検定試験です。
TOPIKは1997年から実施されていますが、2014年に大きく試験形式が変わりました。どのように変わったのか、そして試験の解き方のコツや攻略法などをご紹介したいと思います。
【目次】
・新・韓国語能力試験TOPIKの試験概要
・新TOPIKの変更点
・試験問題の種類及び配点
・TOPIK過去問の入手方法
・TOPIK1(1~2級)について
・TOPIK2(3~6級)について
・問題別TOPIK攻略法
※当記事では「TOPIK1」「TOPIK2」と表記していますが、本来はローマ数字が用いられています。当サイトでは便宜上、アラビア数字(1,2)を用いています。ご了承ください。
新・韓国語能力試験TOPIKの試験概要
早速、TOPIKがどのように変わったのか見てみましょう。TOPIKは、
試験です。
概要は以下の通りです。
・受験資格:不要
・TOPIK1、TOPIK2のどちらかを選択する。級数は選べない。
・試験日程:年に3回実施。2018年は10月21日(日)が最後。(願書の受付は終了)
・試験会場:全国各地の会場(韓国語能力試験の試験日程・会場)
・持ち物:受験票、修正テープ、公的な写真付き身分証明書
新・韓国語能力試験TOPIKの変更点
早速、TOPIKがどのように変わったのか見てみましょう。
日本では『公益財団法人 韓国教育財団』が試験の管轄をしていますが、財団ホームページの『改編体制によるQ&A』 に、以下のような表が掲載されています。分かりやすくまとめられていますので見てみましょう。
- 試験等級の変更
これまで | 新体制 |
---|---|
初級1~2級 | TOPIK1 1~2級 |
中級3~4級 | TOPIK2 3~6級 |
上級5~6級 | TOPIK2 3~6級 |
これまでは初級・中級・上級の3つの試験区分でしたが、新体制ではTOPIK1、TOPIK2の二つの区分になりました。
- TOPIK1 1~2級の変更点
・試験問題数削減
語彙文法30問からなしに
聞き取り30問は変わりなし
書き取り(作文含む)がなしに
読解30問から40問に
・試験時間が180分から110分に
・写真提出不要から必要に
TOPIK1は、問題数と時間が短くなり、気軽に受けやすくなった印象を受けます。また、作文問題がなくなったので、今までよりかなり負担感が減るものと思われます。
- TOPIK2 3~6級の変更点
・試験問題数削減
語彙文法30問からなしに
聞き取り3問からなしに
書き取り(作文含む)14~16問から4問に
読解30問から50問に
・中級・上級併願試験から1試験に
・写真提出不要から必要に
TOPIK2の場合、中級・上級の区分がTOPIK2にまとめられたことにより、中級と上級の併願受験が不要となりました。受験料の面では軽減されていますが、6級向けの試験問題も出題されるようになるため、試験問題の難易度は高くなっています。
TOPIK2は、中級と上級のどちらを受ければ良いんだろうと悩み、併願をしていた方は1つの試験を受ければ良くなったので負担は減ります。一方で、試験では当然のことながら上級の問題も多く出題されるので、2級に受かったばかりという方にとっては、負担感が大きいのは否めません。
また、
・級別の認定基準
・問題の種類及び配点
・合格基準
の情報は、韓国教育財団HP『韓国語能力試験』にまとめられています。
ページをご覧になるとお分かりかと思いますが、TOPIK1は「聞き取り」と「読解」の2教科でそれぞれ100点ずつ。よって、総合点は200点。TOPIK2は「聞き取り」「書き取り」「読解」の3教科で、やはりそれぞれ100点ずつ。よって、総合点は300点となります。
試験問題の種類及び配点
TOPIK1は
・聞き取り100点
・読解100点
の2教科で、総合点は200点。
TOPIK2は
・聞き取り100点
・書き取り100点
・読解100点
の3教科で、総合点は300点となります。
- 級別の認定基準
TOPIK1、2それぞれの教科数で点数を割ると、一教科平均どのくらいの点数を取れば何級に届くか、ということが分かりますね。
改編前のTOPIKは、及第点、つまり足切り点数のシステムがあり、一教科でもこの及第点を満たさない教科があると、いくら総合で合格点を超えていても不合格となっていました。しかし、改編後の新TOPIKは、この及第点システムがなくなり、合格点さえ満たしていれば合格となります。特定の教科が苦手という方にとっては朗報ですが、最上級である6級の合格点230点を目指す場合は全教科万遍なく高得点を取れるよう、普段から学習する必要があります。
TOPIK 過去問の入手方法
もう一つ、TOPIKについて申し上げておくべきことは、試験問題はTOPIK1、TOPIK2共にすべて韓国語で出題される、ということです。日本に主催団体がある『ハングル能力検定試験』とは違い、世界的に実施されている韓国語の試験だから、という点も理由の一つでしょう。問題文が韓国語で出題されると聞くと戸惑われるかもしれません。しかし、TOPIK1、TOPIK2に共通して試験問題の構成は毎回ほぼ同じなので、過去問題に目を通し、出題される韓国語をあらかじめ調べておけば慣れておくことができ、試験当日戸惑うことがありません。是非問題の構成を事前にチェックしておき、出題内容を理解するための時間は問題に解答するための時間に回してほしいですね。
過去問は、韓国の公式サイトでも入手することができますが、こちらは韓国語のサイトになります。かじりたてのハングル『TOPIK資料室』は日本語のサイトですので、見やすいでしょう。
それでは、試験の中身について見てみましょう。まずは初級のTOPIK1についてです。中上級のTOPIK2の情報をご覧になりたい方は、3ページ目をご覧下さい。