『どんどこももんちゃん』
初めてももんちゃんを見た人は、思うでしょう。「オムツをはいているから、これは赤ちゃん?」「でも頭の形は桃みたいだなあ」「赤ちゃんみたいだけど、野原を1人でどんどこ走ってるよ!?」。作者のとよたかずひこさん曰く、“自立した赤ちゃん”のお話として描いたという『どんどこ ももんちゃん』。たくましい赤ちゃんのももんちゃんが、川にかかる木の板1本の橋をハイハイで渡ったり、山をハイハイで登ってくまさんと相撲をして負かしたり、坂を下りる途中で転んでもめげずに走り続けます。そんなに必死にどこに向かっているの? 予測した通り最後にももんちゃんが飛び込むのは大好きな人の腕の中。この絵本ではお母さんですが、これがお父さんだったりきょうだいだったり、おばあちゃんおじいちゃんだったり、保育園の先生だったり、色々な場面があるでしょう。歩き出し、おうちの外の世界や家族以外の人たちとの出会いに新鮮な刺激を受ける小さな子どもたちの勇気や不安を、楽しく優しく包み込んでくれそうです。
絵本『どんどこももんちゃん』
【書籍データ】
作: とよた かずひこ
出版社: 童心社
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