いよいよ雄滝へ!
来る途中にあった分岐点まで戻らなくても、雌滝から雄滝への道へと合流する道がありますので、迷いません。ちょっと急な階段ですが、あと250mという看板もあり、楽勝気分で登りました。階段の先は渓流に沿って続く、山道です。ここまで来ると、後ろも前も山の緑。せせらぎの音と滝の音が、進むごとに大きくなっていきます。後から振り返って、一番楽しくて、一番きつかったのが、この道でした。
なまくらな私の脚では、250m以上は登ったように思え、勾配もきつく、「一気に登ってしまおう」という試みは無謀でした。山寺の長い石段を登っている時のように、途中で一度足をとめて息を整えながら上がりました。
六甲縦走の帰りらしき本格的登山ウェアの一団や、ハイキング途中の小学生家族とすれ違うこともあり、どの人も積極的に「こんにちは!」と挨拶してくださるので、山登りの仲間入りしたような気持ちでした。(本当は駅から10分しかたってないんですが……)
途中、眼下に「鼓のような音がするという鼓滝」、「2本が並ぶ夫婦滝」を見ながら、登ってゆきます。
どっどっどっという滝音とともに、ついに雄滝が目の前に!
想像していたよりも、ずっと迫力がある、確かに男らしい滝です。こちらにも滝を眺められる休憩エリアが設けられていて、マイナスイオンをたっぷり浴びながら六甲の山並みと渓流を見ることができます。
雌滝よりは多少キツいですが、時間があと30分とれるなら、ぜひ雄滝まで登ることをおすすめします。
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