メニューの選び方と前後の食べ方の工夫をすれば、コースもOK!
でも、コース料理を全部食べた場合、どのくらいのカロリーになるかご存知ですか? なんと1食で1500~1800kcalにもなってしまうのです。ダイエッターが1日の目標としている摂取カロリーに匹敵するほどの高さ。かなりのカロリーオーバーですよね。
そこで、ダイエット中でもコース料理を乗りきる二つの方法を、解説していきます。
1. カロリーを抑えるテクニック
2. 前後の食事で調整するテクニック
コース料理でもカロリーを抑えるテクニック
洋風コースの場合には次のような内容であることが一般的です。1. 前菜(オードブルやスープ)
2. メイン料理(魚や肉を使った料理)
3. デザート(チーズや甘いもの)
一品ずつ考えてチョイスすれば、25~50%ものカロリーをカットできることもあります。メニューを選べるときは、素材と調理方法をチェックしましょう。できるだけ手が加わっていない、素材そのものに近いものを選ぶとカロリーも低めです。また、素材そのもののカロリーが低く、脂の少ないものを選ぶとより安心。そんな選び方の一例は以下の通りです。
■前菜
○白身魚のカルパッチョ、スモークサーモン、サラダ・野菜類、ホタテや蟹などの魚介類、きのこ、ゼリー寄せ、
△フォアグラのソテー、テリーヌ・パテ類、
※パテ、テリーヌは脂が多いので、小さくても100kcalを超えるものも。またフォアグラは30g程度の量でも100kcal超えの素材なので、せめて量を控えめに。
■メイン
○海老やホタテなど魚介類、鯛など白身魚、フィレなど赤味肉、鴨胸肉
△鶏もも肉、特選和牛、フォアグラ入り、バラ肉、
※例えば、白身魚と脂の多い肉類とでは、一人前で300kcal以上も差が出ることがあります。
■デザート
○フルーツ、シャーベット
△チョコレート、パイ、タルト、ムース、ブリュレ、パンナコッタ、アイスクリーム、ナッツ
※フルーツ系のものと、チョコやバターをたっぷり使ったものでは、一人前200kcal程度の差が。
■調理方法
○生、ゆで、蒸し、グリル、スープ、煮、オーブン焼き
△クリーム仕立て、バターソース、パイ包み焼き
素材や調理方法などがメニューを見てもわからないことは、レストランのスタッフに確認すると良いでしょう。少しでも低カロリーなメニューを選ぶことで、同じ皿数でも食べ終わりの摂取カロリーで大きく差をつけることができますよ。
■こんなものにもご用心
まずは、料理と一緒に出されるパン。美味しいからとパンを何回もおかわりし、バターをたっぷりつけて食べ過ぎると、ここでもカロリーオーバーになってしまいます。プチパン1個で約100kcal、そしてバターも大さじ1杯で約100kcalです。料理に気を使ってもパンで帳消しにしないようにしたいですね。
また、食後に出されるチーズ。あのまろやかな味わいを作るのは脂肪なので、一口であっても残念ながら高カロリー。量はひかえめにしたいところですね。チーズのカットは1切れが約20g程度なので、カマンベールで約50kcal、ブルーチーズで約80kcalあり、3切れ食べたら200kcalを超えてしまうのでせめて1種に。添え物のナッツやパンも、少量を心がけましょう。
また料理と一緒に楽しむアルコールも、ダイエット中はできるだけ控えるのが理想的。ワインもグラスで3杯飲めば200kcalを超えてしまいます。酔うことで食べすぎてしまいがちになるので、ダイエット中のお酒の量は控えたほうが無難です!
さらには食後にミルク・砂糖入りのカプチーノやカフェオレなどを飲んだ場合、それだけでさらに30~80kcalがプラスされてしまいます。コーヒーはノンシュガー、デザート後の小菓子は持ち帰りするなどして、最後までカロリーを摂り過ぎてしまわないよう、注意したいですね。
コース料理の前後の食事でカロリーを調整
ごちそうイベントは、幸いにもあらかじめ予定されていることが多いもの。したがって、食べに行く前日、また食べた後日には、「節制日」を作って、食べる量を控えめにすると良いでしょう。ごちそうは、たんぱく質と油脂が過剰になりやすいので、これらを控えめに。野菜のおかずとご飯の組み合わせや、和風の麺類、具沢山の味噌汁やスープなどを上手に取り入れるのがお勧めです。ごちそう日に2000kcal程度の食事をしたとしても、その前後が1500kcalで抑えられていたら、3日分で割り算すると理論上は一日あたり1666kcalですませたことに。前後の節制は、食べすぎをリセットするのに効果があります。
【食事例】
ごちそう前日
朝食……おにぎり、具沢山味噌汁
昼食……けんちんうどん
夕食……和定食
ごちそう日
朝食……野菜スープ
夕食(または昼食)……ざるそば
ごちそう翌日
朝食……おかゆ、野菜の煮物、果物
昼食……和定食
夕食……和定食
ダイエット中であっても、工夫をすればコース料理も楽しめます。たまには美味しいものを適量食べて息抜きすることも必要。食べ方のメリハリを上手につけて、ムリなく楽しく工夫してみましょう!
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