ワースト2位:英単語や漢字をただ何回も書き取りする
英単語や漢字を覚えるために、よく何回も書き取りして覚えようとする人がいます。しかし、書き取りは、やり方によっては実はほとんど効果が期待できません。理由は、書き取りすること自体が目的になっており、肝心の覚えたかどうかが二の次になっているからです。
■英単語や漢字を覚えること
目的:覚えること
手段:書き取りをすること
もちろん、覚えるためには何かしらの動作を入れた方が効果が高いことはわかっています。しかし、大半のケースでは、書き取りのツボを押さえていないのです。
例えばこういうケースがあったとします。
fewという英単語を
few few few faw faw faw……
と単語だけ書き取りしている人がいました。
このような書き取りには、問題点が3つあります。
まず、「few」という単語がいつの間にか「faw」に変わっていることです。こうした間違いは、実は結構多くあります。機械的に書き取りをしていると、途中で間違えてしまったことに気づかないのです。下手をしたら間違った綴りで覚えてしまう危険性さえあります。これは機械的に書き取りをすることが、学習効果がないことを証明しているのと同じです。
次に、この英単語の意味を書いていないことです。意味がわからない単語を何回書いても意味がわかるようにはなりません。
例えば、
few few few few few few……
と正しい綴りで書き取りが出来たとしても、
fewの意味は?
と聞かれても、答えられないでしょう。これは熟語や英文でも同じです。
最後に、書き取りは効率が悪いという点です。こういう勉強の仕方をしている人は、すでに覚えてしまっている英単語や漢字までも書き取りする人が大半です。すでに覚えているのですから、そもそも書き取りをする必要がありませんよね。目的は、覚えることなのですから。
ところが、学校で書き取りの宿題が出ているからとか、書き取りをすることが勉強だと思っている人は、「覚えている/いない」に関わらず、何でもかんでも書き取りする傾向にあります。これは、書き取りをすることが目的になってしまっているからで、非常に効率の悪い勉強の仕方と言えます。
漢字についても同様で、漢字の読み方や意味、間違えそうな部分を意識しながら書き取りをしないと、効果がある勉強法とは言えません。
以上から、書き取りをして覚える場合に注意したいことをまとめると、次のようになります。
■効果のある書き取りの仕方
日本語 少しの 少しの 少しの 少しの 少しの……
英語 few few few few few……
メモ
・ew=ユーと読む 例:new、knew、view
・数が少ない場合=few、量が少ない場合=little
・「a few」=少し、「few」=ほとんどない
英単語(熟語、英文、漢字など)とその意味を書き、さらに、注意点をメモとして書いておくのです。
最後は、ワースト3位の勉強法です。