住宅設計・間取り/実例にみる間取りプラン

建坪25坪・長い敷地を活かした+α空間のある間取り(2ページ目)

持ち家住宅の延床面積平均は約42坪で、約4割の人は38坪~45坪の広さに住んでいます。延床面積が50坪を超えるとスペースに余裕が生まれ、プラスαの空間ができます。今回は建坪25坪、延床面積51.5坪の家の実例をご紹介します。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

プランニングの考え方と工夫したポイント


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1階平面図  

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2階平面図  


1階床面積 : 88.6平米
2階床面積 : 81.56平米
延床面積  : 170.16平米

東西に長い敷地の場合、廊下などつなぐスペースが必要になってきます。その分リビング・ダイニング・キッチンや居室のスペースが少なくなりがちです。しかしこの設計においてはむしろ廊下をコミュニケーション空間と捉え、廊下の幅を1.3mと広く確保してギャラリーホールとしています。
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1階廊下はギャラリーホールとして使う。   

これも建坪が広くとれるので考えられることです。さらにデッキを設け引戸を開ければ内と外がつながり、より一体感が演出されます。和室6畳、家事室、書斎等、大きめの納戸などは、延床面積が50坪くらいになると設けることができるプラスαの空間です。
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プラスαの家事室  


■建物外観
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のびやかな外観  


■開放的な階段
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階段下に収納スペースはつくらず開放的にする。  



ガイド佐川旭のアドバイス

土地を購入する際、予算の都合や狭い敷地しかなかったという場合で、仮に建ぺい率60%、容積率200%、敷地面積35坪であるとします。その場合、建坪21坪で42坪の床面積を確保することができます。ちょうど日本の持ち家の平均床面積です。

敷地面積30坪以下であれば木造3階建、郊外の広い土地であれば平家の家など、家族の状況に応じてライフスタイルをつくっていけばよいのです。

建坪はあくまで平面の広さです。建物は垂直の広さも大切です。仮に建坪は小さくても視覚的に広く演出することで開放感も得られます。逆に、土地が広かったので部屋数を多くしたとしても、将来使わない部屋はすべて納戸になってしまったというケースも見られます。

ライフスタイルに合った建坪を決め、家族で家づくりを楽しんでみて下さい。


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