仲宗根梨乃さんの踊りが
間近で見られるなんて夢みたい(田野)
――さぞ、刺激に満ちた稽古場かと思いますが、どんな刺激を受けていますか。梅田 キャストの皆さん、全員がすごいです。
田野 アンサンブルの方達も本当に素晴らしい。
梅田 仲宗根梨乃さんの踊りもたまらないです。すごくカッコイイ。
田野 間近で見られるなんて夢みたい。AKB48のコンサートに出てくださった時から、私の中で気になる存在だったんです。振付をやっていただいた曲もあるし。そんな方と一緒にステージに立てるなんて。あと面白いといったら、エハラマサヒロさんしかいません(笑)。
梅田 エハラさん、楽しいです。場の空気も和ませて下さいます。
田野 小柳ゆきさんの歌にも驚きました。本読みの時から素晴らしかったです。お父さんが「お前、小柳ゆきさんと一緒に出られるなんてすごいぞ」と言っていました。彼女の歌は絶対見習ったほうがいい、と。吉田メタルさんはアドリブをご自分で考えていらっしゃって、そんなことができるのもすごい。
梅田 また増田セバスチャンさんの美術がすごく可愛いです。世界観が素晴らしい。
――それぞれ、好きなナンバーは?
梅田 「Be a lion」が一番好きです。切ない。
田野 私は「A brand new day」。オーディションの時からあの踊りが大好き。全身を使っている踊りが好きなんです。休む暇がない、みたいな。『ウィズ』の中では一番のダンスナンバーなので、とても楽しいです。自分は踊るのが大好きなのだと再確認できます。
――亜門さんは、どんな方ですか?
梅田 すごく歩み寄ってくださいます。ずーっと机の前に座っていて、こうだよ!と指示するリーダータイプではなく、キャプテンとしてチームで一緒にやってくださっている感じがします。1日1回必ず話しかけてくださるし、みんなに気を配っていらっしゃる。これだけ名前のある方だと、偉そうにしてもいいはずのに、そんなこと全くないです。
田野 それぞれの役と同じ目線、感情になって伝えてくださるので、違和感なくすっと入ってきます。亜門さんと話していた時の感情のまま演じると、上手くはまるというか。感情と同じテンションで教えてくださるので、わかりやすいです。
亜門さんが、この台詞はこういう気持ちでいうんだよ、と教えてくださると、たまに自分が思っていた言い方と亜門さんが求めている言い方が全然違う時があるので、それは難しいです。でも私が亜門さんの求めることをできていないと感じ取ってちゃんと言ってくださるので、その後修正できて、やりやすいです。
梅田 演技を見て、ダメなところは呼んで教えてくださいますね。そしてよく走り回って、シャツに汗をかいていらっしゃる。
田野 暑くなって、必ずニットを脱いでいらっしゃいますよね(笑)。
亜門さんに「痛みは最高の宝物だからね」と
言われて、素敵だなと(梅田)
――今回の経験から、どんな豊かなことを得られそうですか。梅田 この間、亜門さんとお話ししていて、普段の生活の中でも演技に使えることはたくさんあると、今までもよく言われましたが、亜門さんに「痛みは最高の宝物だからね」と言われた時、素敵だなと思いました。私、今までいっぱい傷ついてきたことがあったけど、それも宝物といえるのは超カッコイイ。そう思えたら、今までのどんなことでも無駄じゃないって思えます。素晴らしい言葉をいただきました。この言葉を書き留めたくらいです。
田野 稽古中は亜門さんの言葉はもちろん、キャストの皆さんひとりひとりの言葉を聞くようにしています。亜門さんのお話も自分に言われていないことでもなるべく聞いて、それを自分に置き換えて考えるようにしています。亜門さんの発する言葉に無駄がないので、全部自分に言われていると思って。
――体力的にはライブで慣れていらっしゃるかもしれませんが、公演に向けて何か体力づくりをしていますか。
田野 多分、いつものライブとは違う力を使うと思います。私は寝る前に、必ず筋トレをしています。腹筋50回、背筋30回、腕立て伏せ30回。
梅田 私はジムに行っています。それと、ひとり暮らしなので、なるべく自炊しようと。私は貧血気味なので、常にお肉は食べるようにしています。「Be a lion」を一曲歌っただけでフラフラになることがあるので、帰り道になるべく歩いたり、生活の中で有酸素系の運動を増やすようにしています。
あと体力もそうですが、気力がすごく必要だなと。それってどう鍛えたらいいのか、よくわからないのですが、イメージトレーニングするようにしています。以前、ダンスの先生に「頭で想像するだけでも違うよ」と言われたことがあったので、寝る前に一通り頭で通しておくようにしています。これをしても次の日、稽古場に行って、間違えたりするから、何がいいというわけじゃないけど。でも安心感は生まれますね。
――梅田さんはお芝居をよく観に行かれるようですが。
梅田 はい、よく観に行きます。大好きです。昨年秋には、長澤まさみさんと斉藤由貴さんの2人芝居『紫式部ダイアリー』をに行きました。
田野 観に行かれたんですか。いいなあ。
梅田 動きがリアルで繊細なお芝居でした。舞台を観ているというより、映画っぽい感じ。2人で劇場の空間を埋められるのはすごいです。憧れます。
――この先もミュージカルやっていきたいというお気持ちは。
梅田 あります。
田野 すごくあります。
梅田 ストレートプレイも一度はやってみたいです。音楽に乗せて歌う時のほうが慣れてはいるので、それ以外のこともやってみたい。歌をとられてしまった時、どんな感じになるのか、経験したいです。役としては、恋しているヒロインの女の子役と、主人公の少女役をやったので、暗そうな子をやりたいです。すごく、暗~い暗~い子。
田野 私は身体を動かすのが好きなので、殺陣やアクションがやりたい。いつか、時代劇の舞台をやりたいです。
――忍者とか?
田野 (爆笑)。そっちですか?!
梅田 顔が全然見えないじゃん。
田野 よく言われます(笑)。すごく殺陣やりたくて。観ているとスパッとして気持ちがいいので、やってみたいです。
【公演情報】
『ウィズ~オズの魔法使い~』
2015年3月7日 (土) ~3月22日 (日) 東京国際フォーラム ホールC
2015年4月4日 (土) ~4月5日 (日) 梅田芸術劇場メインホール
2015年4月18日 (土) ~4月19日 (日) 愛知県芸術劇場 大ホール
2015年4月25日 (土) ~4月26日 (日) キャナルシティ劇場