定規に一つを付け加えただけで、2つのことが便利に
引き出しを開けると、おそらく一本は入っているであろう定規。定規に対して特段不満は感じていなかったが、これを手にしたとき、自分がそれまであまり意識していなかったことを認識させられた。きっとだれもが、これはなかなか便利な定規だと感じると思う。
基本的には、これまでよく見る往年の直定規。私も会社に入りたての頃、このタイプを支給され、使っていた記憶がある。私が新入社員当時の1990年は、まだパソコンは専門の人が使うもので、私の机の上にはなかった。そのため、ちょっとした表を作るとなれば、引き出しから定規を出して線を引いていたものだ。
さてさて、その往年の定規をベースに今回のものは、ひとつだけ改良の手が加えられている。片側だけ90度折り曲げられているのだ。ほんの2mm程度、ゲタを履かせたように片側が高くなっている。
これにより、何が便利になったのか。
ひとつに、机の上にベタッと置いた定規がつまみやすくなった。これまでの定規だと、つまみ上げにくく、机の手前まで定規をスライドさせてあげることもあった。これならゲタを履かせた分、片側が少し高くなっているので、俄然つまみやすくなる。これは出っ張りが上にあるとき、下にあるときでもそうだ。
ただ、片側にゲタを履かせたことで、定規を置いた時に片側だけ高くなってしまう。つまり、線を引くときに紙との間にすき間が生まれてしまう訳だ。その時は、定規をクルリと裏返してあげればいい。この時にもちゃんと目盛りの数字がみやすい向きになるよう配慮されている。
もうひとつの便利さは、ノートやレポートパッドに垂直・水平な線が引きやすくなるという点だ。
ノートやパッドのふちに先ほどのゲタのでっぱりをひっかける。こうすると、紙面に対して垂直・水平になる。これまでは勘を頼りに線を引いていたが、それだとどうしても線が斜めになってしまうことがあった。これならキレイな線が引ける。
定規にゲタを履かせるという、ほんのちょっとしたことを付け加えただけでだが、その使い勝手は格段によくなっている。
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