住宅設計・間取り/収納プラン

自然と片付く家の完全収納ポイント3つ

なぜ片付かないの?元の場所に戻せなくて使いっぱなしになるのは、その人のせいだけではありません。これからの収納は片付けやすさがキーポイント。【積水ハウス「住まいの家学館」】で納得の収納法を見つけましょう。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

住まいづくりはカタログだけではなく、実物を見て確かめることが大事。【積水ハウス「住まいの家学館」】の2階には、アイディア満載の収納の工夫を紹介する「収納ランドコーナー」をはじめ、共働きファミリーの暮らしの工夫やノウハウを紹介する「トモイエコーナー」」などがあります。各コーナーを巡って、生活をシミュレーションしていると新たな発見も。その中から、片付けやすい収納をピックアップしてご紹介します。

これをしまいたい!ピッタンコ収納

ふだんは当たり前のように使っているわが家の持ち物。部屋の中を改めて見回してみると、耳かきや爪切りといった細々したモノもあれば大きな布団もあります。本やCDのように四角い規格サイズばかりならいいのですが、マグカップや小鉢のように形がマチマチなモノも。さらに、複雑な形の扇風機は、分解しても納まりが悪くて困ります。
積水ハウスの棚収納

左上から時計回りに、壁をくりぬいたニッチ収納、15センチ、30センチ、60センチと100センチ、50センチ

こうした多種多様な持ち物が、ただ単にしまえればいいというわけではありません。必要な時にはすぐ取り出せて、使ったら簡単にしまえる収納が必要です。そんな使い勝手のいい収納は奥行きがポイント。シンプルな棚収納の場合、文庫本なら15センチ、A4サイズの書類や雑誌は30センチ、50センチあれば掃除機や季節家電など、ハンガー掛けの衣類は60センチ、布団や大きなスーツケースでは100センチが目安になります。

奥まで活かしたい!奥活収納

子育て中の家族にとって、収納は悩ましい問題です。授乳やオムツ交換をする時期から、小学校低学年くらいまでは、リビングの隣にある和室を育児の場として使うことがよくあります。そうなると、オムツ、衛生用品、着替え、季節の寝具などをしまうための収納が必要。しかも、大きさの違うモノでも同じ場所にしまえて、出し入れもラクにできることが望まれます。

そんなときには、奥行きのある収納で、前後の使い分けができると便利です。上段には季節ものの寝具、中段の手前には子どもの服をハンガーで吊るして、奥の棚にはリュックや帽子を収納。下段の手前はオンシーズンの着替え、奥にはオフシーズンといった使い分けてもいいでしょう。
積水ハウスのトモイエの家事収納

全開できる扉がついていると持ち物がいっぺんに把握できる。左:奥行きのある棚板は手前を空けておいて、そこをストック品の仕分け作業に使いたい。 右:乳児の時期はオムツのストックを奥にしまって、手前にはオムツや着替えを収納。おもちゃ収納にも使える

どの家庭にもある生活必需品のストック。これらが、家のあちこちに分散していると、在庫の管理が面倒です。ティッシュ、トイレットペーパー、洗剤といった消耗品は増減を繰り返すので、まとめてしまっておきたいところ。でも、種類も大きさも違うモノを、一つの場所にしまおうとすると上手くいきません。

そんなときには、奥行きの違う棚板を使い分けましょう。手の届きやすい下のほうは奥行きの深い棚板を使って、手前を作業台として空けておくのがポイント。上のほうは浅い棚板にして見通し良く。棚ごとに並べるモノのジャンルを決めて、細かいモノはカゴを使ってまとめ、一列に整列させておくとひと目で分かります。これなら、補充のタイミングが分かりやすいので、無駄な買い物が防げます。

さらに、「この手があった!」という収納をご紹介します。
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