住宅設計・間取り/収納プラン

自然と片付く家の完全収納ポイント3つ(2ページ目)

なぜ片付かないの?元の場所に戻せなくて使いっぱなしになるのは、その人のせいだけではありません。これからの収納は片付けやすさがキーポイント。【積水ハウス「住まいの家学館」】で納得の収納法を見つけましょう。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド


あっちとこっちから使いたい!ドッチモ収納

片付けやすい家の条件として、持ち物の定位置が決まっていることが挙げられます。モノを使う場所の近くにしまえるようになっていれば、元の場所に自然と戻すことができます。ところが、家の中を移動して使う掃除機の場合は、しまう場所が決めにくいモノの代表です。
掃除機がしまえる収納

すぐ使える状態で掃除機とフロアモップがしまえる。工具や電球などメンテナンス用品もしまっておくといい

たとえば、他の部屋に比べて掃除機をかける回数の多いリビング。そこにしまえる場所があったら、いつでも掃除に取りかかれます。あるいは、廊下から出し入れできる所に掃除機がしまえたら、寝室から子ども部屋へと、掃除のルートが動線に沿って決めやすくなります。では、リビングからも廊下からも使えるようになっていたらどうでしょう。どちらから出しても戻してもいいように、両側に扉がついている「両面収納」なら、それが可能です。今日はリビングだけ、明日は他の部屋をまとめて掃除するといった融通が利きます。
積水ハウス収納3姉妹

洗濯物をたたんだりアイロンを掛けたりするスペースがあり、戸棚や引き出し収納も充実している「大船展示場」

「両面収納」は、家事室と洗面所をつなぐ収納にも応用できます。洗濯したものを家事室側から棚や引き出しに収納して、洗面所から出して使う。しまうために、わざわざ移動しなくてもいいので家事作業の効率が上がります。さらに、家中の片付けは「収納3姉妹」にお任せ。気の利いた収納で、いつもスッキリと気持ちよく暮らせます。

暮らしの実例体験

【積水ハウス「住まいの家学館」】には、このほかにも生活に密着した実例が展示されています。最後に、その中から4点をご紹介します。たとえば、押し入れに布団を収納した様子を再現。積水ハウスが用いているメーターモジュール(1000ミリ)と、尺モジュール(910ミリ)による押し入れを見比べることができます。また、使い慣れたタンスを継続して使いたいというときには、ウォークイン収納に収まると助かります。実際にタンスが置かれている状態を見て確認できると、疑問が解消できて安心です。
押し入れ収納とWIC

左:押し入れに布団をしまった時の様子。左側がメーターモジュールで右側が尺モジュール。尺モジュールでは、布団をしまうと窮屈な状態になっているのが分かる。右:ウォークイン収納

さらに、室内干しの実例をチェック。共働き家族をはじめ、乳幼児がいたりスポーツをする子どもがいたりする家庭では、天候に左右されることなく洗濯したいところ。花粉が気になる季節はもちろんのこと、干したまま外出したいとなると、邪魔にならない場所に干せると便利です。
部屋干しと移動できる収納

左:収納家具の底にあるハンドルを回すと移動できる 右:天井に室内干しの器具を設置しておくと、洗濯物が邪魔にならない

子ども部屋の収納例

移動できる収納家具を用いた子ども部屋のアレンジ例-1

子ども部屋の収納アレンジ

移動できる収納家具を用いた子ども部屋のアレンジ例-2

子ども部屋の模様替え

移動できる収納家具を用いた子ども部屋のアレンジ例-3

また、子どもの成長に合わせて、部屋の使い方を変えたいということもあるでしょう。そのときに収納家具が移動できるようになっていると、工事をしなくても模様替えができます。こうした工夫をあらかじめ計画しておけると、暮らし始めてからの快適度が違います。

取材協力
【積水ハウス「住まいの家学館」】
〒244-0805 横浜市戸塚区川上町85-3 SSビル
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