漢検の「部首」についての問題って?

漢字検定の試験で、なかなか正解を出せないのが部首の問題です。

漢字の読み書きは普段の生活で使っていればある程度は解答できますが、部首は日常意識することはほとんどないので、事前にしっかり覚えておかないと、本番の試験で正解するのは難しいです。
漢字の部首を勉強しよう!

漢字の部首を勉強しよう!



「さんずい」や「にんべん」、「くさかんむり」のような分かりやすい部首であれば簡単ですが、分かりにくい漢字も多くあります。そして漢検の試験では、分かりにくい部首の漢字が出題されるのです。


「部首」の問題と、漢検の級と配点について

漢検で部首(部首名)を解答する問題が出るのは、6級から2級までです。それ以外の級、たとえば準1級や1級では部首を答える問題は出題されません。7級と8級はある部首と同じ部首の漢字を書く問題で、部首自体を解答するものではありません。

漢検準2級と2級の過去問から、部首の問題の例をあげてみましょう。

【問題】次の漢字の部首を記せ
(1)壱  (2)刃  (3)呉


【解答】 
(1)士  (2)刀  (3)口

部首の配点は1問につき1点で10問出題されるので、200点満点中10点の配点となります。漢字の読み書きと一緒に部首まで覚えておけば、より高得点を取ることができます。


間違って覚えがちな「部首」とは?

たとえば「夢」という漢字は、見た目はくさかんむりと思われますが、部首は夕方の「夕」です。「夢」は、夜の闇におおわれて物が見えないことの意味ですから、植物の意味のくさかんむりとは関係ありません。

また、「問」の部首はもんがまえではなく口(くち)です。「問」は、わからないことを口で探り出す意味で、門は問を「モン」と読むために当てただけの漢字です。

他にも、「売」の部首は士(さむらい)、「黙」の部首は黒(くろ)のように、どれが部首なのか見た目で判断しづらい漢字はいくつもあるのです。


想像力を働かせて、楽しく「部首」を覚えるコツ

次に、分かりにくい部首の例と部首を覚えるコツを紹介します。

「夢」の部首は「夕」ですが、これを「夕べ見た夢」などと、部首と漢字をつなげた文章にするという覚え方があります。これは、日本漢字能力検定協会が発行している問題集でも紹介されています。
(参考)

 

同様に、部首と漢字をつなげた文章の例をいくつかあげてみましょう。「黙」以外は、2つの漢字と共通する部首をつないだ文章にしてみました。

漢字   部首      文章
黙    黒(くろ)     黒ちゃん黙る  
聞、聖  耳(みみ)     聖なる耳で聞く   
売、声  士(さむらい)   士の売る声 
夜、夢  夕(ゆう)     夕べ夜見た夢 
美、着  羊(ひつじ)    美しい羊の着物
歴、歩  止(とめ)     歴史の歩みが止まった
次、歌  欠(あくび)    次の歌は欠席        
有、望  月(つき)     有望の月
新、断  斤(おの)     新しい斤を断つ       
強、引  弓(ゆみ)     強い弓を引く 
旬、旨  日(ひ)      旬のものが旨い日 
影、形  彡(さんづくり)  影も形もさんづくり
攻、救  攵(ぼくづくり)  攻めるも救うもぼくづくり
我、戦  戈(ほこづくり)  我も戦うほこづくり

これらは全てガイドのオリジナルですが、漢検を受検する皆さんが独自の覚え方をつくって、それを自分自身でマスターするのがもっとも効果的でしょう。

何より、漢字をただ丸暗記するよりも、想像力・発想力を活かして楽しみながら覚えることが漢検合格の一番の秘策だと考えますので、ぜひ実践することをオススメします。


(関連記事)
今さら聞けない漢字の部首

(参考)漢検の概要>各級の程度と出題内容



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