大学生の就職活動/就職活動での自己分析

就活で親を味方にする「オヤカク」のススメ(2ページ目)

学生にとっての「就職活動」は、もちろん企業にとっても真剣勝負の場。そうしたなか、企業が内定者の「オヤカク」(親の確認)に力を入れることで話題になっている。しかしこの「オヤカク」は本来企業だけではなく、学生にもぜひやってほしい大切なことなのだ。今回は就活生がすべき「オヤカク」について解説する。

小寺 良二

執筆者:小寺 良二

ライフキャリアガイド

 親の支援を得るための「事前オヤカク」のススメ

実は企業が「オヤカク」に取り組むのは、学生に内定を出してからが一般的だ。しかし就活生にとってはぜひ“就職活動が始まる前”に「オヤカク」を行ってほしい。まさに「事前オヤカク」だ。

「オヤカク」と聞くと内定を得た企業に承諾する時の確認や、企業についての説明をするイメージだが、就職活動が始める前の「事前オヤカク」では内定先もない状態なので企業の説明などはする必要はない。

では何を親に「事前に確認」すべきなのか。
それはまず「親の希望」について確認をしてほしい。
親の希望を聞いた上で親に自分の方向性も伝えよう!

親の希望を聞いた上で親に自分の方向性も伝えよう!



多くの就活生は就活では自分の働きたい業界、企業を見つけて、そこから内定を得ることをまず考える。一方で、これまで立派に成人できたのは親のおかげであると考える人も多くいるだろう。そんな親たちは何を考え、子供たちの行く末を見守っているのか。当然親にも自分の息子、娘への期待や進路の希望があるはずだ。

それは「出来るだけ地元で働いてほしい」であったり「安定した企業に入ってほしい」など、親によってさまざまだろう。逆に「好きな道に進めばいい」と言ってくれる親もいるかもしれない。

親の希望を聞いたところで、実際にその希望を叶えることができるかもわからないと思う就活生も多いだろう。また親の希望だけを気にしてしまっては、本人のやりたいことや進みたい道も見えなくなってしまう。

しかし大切なのは「事前に」1度でもいいので、親に対してどんな希望や期待があるのかを聞くということだ。そして自分の現在の希望も伝えておく。その上で自分なりに一生懸命就活に取り組み、得られた結果がもし親の期待に沿ったものでなかったとしても、お互いの希望を確認しあった上での結果であれば親も納得してくれるだろう。

よくあるのは、親の希望を全く聞くことなく就職活動をした結果、内定報告の際に親から内定先への承諾を反対されるというパターンだ。まったく相談もされることなく結果だけ報告されるというのは、やはりどんな親でも意見を言いたくなるのも当然だ。

ぜひ「事前オヤカク」で親の希望も聞きつつ自分の進みたい方向性の理解を得て、親と力を合わせて就活に臨める状態を目指してほしい。もちろん時に親と意見が合わないこともあるかもしれないが、今までも、そしてこれからも支えてくれる存在である親と向き合って理解し合える貴重な機会を活かしてほしい。
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