成人が脚を長くする治療は、小児の治療とは異なり、かなり外科的な手法でのアプローチになります。

成人の脚延長治療2 【イリザロフ法】

手法

イリザロフ法

イリザロフ法の適応は脛骨のみで大腿骨には行いません。膝と足首周りに160 mm程のリング状の板を設置して、皮膚の外から6 mmのチタン製のピンと1.8 mmの細いワイヤーを用いて固定します。脛骨の延長はこれら2枚のリング間の距離を延長することで可能です。
特徴として、皮膚の外から手動で延長を行うので、延長量の変更などの微調整が可能です。
固定期間は治療する人にもよりますが、1年ほどかかる場合があります。

利点は手術後から全体重をかけた歩行が可能なこと。懸念点は延長に伴いピン刺入部分の皮膚が突っ張り、痛みが持続することです。


成人の脚延長治療2 【ISKD法】(髄内釘延長)

手法

ISKD法

手術で脛骨もしくは大腿骨に髄内釘という特殊な金属製のロッドを挿入します。術後7~10日後から1日0.5~1 mm延長しますが、足関節を捻ることで容易に延長ができます。

イリザロフ法と比べて体外に機器が突出することがないため目立たず、手術後の痛みはイリザロフ法に比べ軽度です。また延長に伴う痛みはありません。

この手法にて得られる効果は65 mm まで安定した延長が可能です。足のバランスを考えると、西新宿整形外科クリニックでは脛骨・大腿骨共に50 mmの延長を勧めています。

この手術の懸念点は術後早期に体重をかけることができないこと。その為、装具と松葉杖を使用します。レントゲンで 骨の形成を確認しつつ、体重をかける量を説明していきます。

脚延長治療は海外ではよく行われているそうです。ただ海外でもさまざまなクリニックがあり、技術の差もあります。少し大掛かりなオペだからこそ、経験豊富でしっかりとした知識を持った医師のもとで行うことが大事だと言えるでしょう。

Q.成人の脚延長は何センチまで伸ばせるのですか?

A.下腿(すね)で5 - 6cm, 大腿(ふともも)で5 cm程です。同時に行うことはできません。これ以上は見た目のバランスが悪くなるので、おすすめしません。

Q.結構ハードな手術な気がします。痛みはどうですか?

A.オペの所要時間1時間程度で、下半身のみの麻酔で手術を行うことができます。
痛みは手術の方法にもよります。創外固定を用いた延長中は痛みを伴うことがあります。髄内釘延長(ISKD法)は延長に伴う痛みは軽度です。実際当院での ISKD法を行っている方は延長による痛みを訴えません。もちろん海外でも痛いという方もいれば痛くないと言う方もおり、手術手技の問題と個人の痛みの感じ方によるところが大きいと思います。

Q.どのような方が治療されるケースが多いのですか?

A. 男女比は6:4で男性が多いですが、女性も多くいらっしゃいます。年代は20代~50代で、30代が最も多く来院されます。女性は綺麗になりたい、男性は身長に対するコンプレックスを持っているという方が多いです。日本人男性のコンプレックス第1位は身長ですので、男性の手術希望者の理由と合致すると思います。


内観

子供にも安心感を与える内観

■取材協力
西新宿整形外科クリニック
新宿区西新宿 7-21-3 西新宿大京ビル7階
TEL:0120-962-992 0120-962-992
診察時間:9:00~18:00
休診日:木曜日、日曜日
アクセス:西新宿駅より徒歩2分、新宿駅より徒歩7分、都庁前駅より徒歩7分
URL: http://ns-seikeigeka.com/

先生

気さくな雰囲気の飛田先生

■飛田健治院長 プロフィール
医学博士
(東京大学大学院医学系研究科外科学)
日本整形外科学会専門医

東京医科大学 医学部卒業
東京大学医学部附属病院 整形外科入局
焼津市立総合病院,旭中央病院,都立広尾病院,都立府中病院(現:多摩総合医療センター)
東京大学大学院, 関東労災病院 での整形外科勤務
西新宿整形外科クリニック院長就任
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。