改善後の英文
私は文章を以下のようにしてみました。As a person who has a strong sales experience, I, Masaki Udo, am eager to apply for the current opening position of senior sales manager in your company.
*1 I had large amount of experience with client relationship management and team organizationin in small and large companies. From that experience, I could establish unique business network for future business development.
*2 My main skills and competences based on my previous experience are: -
- Negotiation skill and power for suppliers and buyers to reach the best solution
- Controlling client's expectation to fairly meet their satisfaction so as to maintain long-term relationship
- Managing and leading a cross functional team across domestic and foreign subsidiaries
*3 Currently I am responsible for 3 large projects in my company, Those projects involve a large number of internal and external stakeholders. I am fully leveraging my skill set to win the competition. Those skills will be valuable for the position I applied.
*4 Furthermore, I have just achieved UK MBA program. I believe it will provide additional tool for real business and precious experience for share work with others in different sectors.
Kindly please find attached my CV for further details.
Please do not hesitate to contact me if you need any more information.
Kind Regards
【日本語訳】(一部意訳があります)
たくさんのセールス経験をしてきたものとして、私、UDO MASAKIは貴社のシニアセールスマネジャーのポジションに就きたいと思い応募させていただきました。
*1 私は大企業や中小企業でクライアントマネジメントや組織編制をたくさん経験してまいりました。そのため、今後ビジネス展開に使えるユニークなネットワークを得ることができたと思います。
*2 過去の経験から得た自身のメインスキルや強さは以下の通りです。
- 最適な解決を求めていくための買い手や売り手に対しする交渉能力
- 顧客と長い期間関係を続けていくために、顧客の期待をコントロールして、満足度を安定させることができます
- 国内外でのチームとの連携を管理主導することができます
*3 現在は、3つのプロジェクトの責任者をしております。これらはたくさんの内部外部の利害関係者がいるのですが、プロジェクトを勝ち取るため自分のスキルセットをフルに生かしております。これらの経験は間違いなく、今回応募するポジションに価値のあるものと思います。
*4 追加ですが、私はUKのMBAプログラムを修了しました。この経験で実務で役に立つツールを得ることができ、また他業界との人たちと作業をすることができた貴重な経験だったと思います。
改善点の解説
具体的に私がどのように修正したのかを説明します。着目した修正点は以下のとおりです。自分のアピールポイントを読み手の思考プロセスに合わせて作ること
Udoさんが足りないところはHOOK(自分の強み)がぼやけていたところでした。改善後の文章では、下の手順に沿って読むことにより、読み手が書き手の経験を時系列に想像することができるわけです。
*1---(過去)まずは自分が今までやってきた一番印象的な仕事(2-3つ)
*2---そこから自分が得てきた能力を箇条書きで書く
*3---(現在から将来)現在の状況に触れて、将来の働くビジョンを伝え
*4---最後に追加的に有効なアカデミックな話や資格があれば記述する
最初は何となくハードルが高く感じるものですが、越えられないものではありません。一つ一つ分解していくと単純な文章の集合体であり、その一文一文に向き合っていければ今以上の魅力的なカバーレターが完成していくはずです。
読み手に解読させる文書から脱皮しよう!
いかがでしたでしょうか? グローバルビジネスでは、経歴が全て網羅されている履歴書をすみからすみまで読み込む担当者はほとんどいません。むしろ、この人はどんな人なのか効率よく知りたいと思う人が多くなってきています。人事採用にスピードを求めすぎてよいのか少し考えるところもありますが、現代グローバルビジネスではスピーディかつ効率的な情報取得は避けられない傾向なのかと思います。カバーレターはそんな採用担当者(現場や人事含)にあなたの魅力についてのHOOKを与えるツールだと考えると、相手にいかに自分の魅力を理解させるのかが一番重要だとわかるでしょう。
難しい単語や構文をどれだけ並べても相手が全く理解しなければ採用どころか面接すら呼んでもらうことはありません。であれば、身の丈にあった文章構成で自分の魅力を伝えていく、そういったビジネス英語に対する割り切りも重要だと思うのです。