英語

採用担当者にささる!英語のカバーレターの書き方

外資系企業に就職するときに必要なカバーレター。実は、その重要性をあまり理解しないで作成している方が多いです。履歴書よりスピーディかつ効率的にあなたの魅力を伝える方法はどうすればよいか? 既存フォーマットに一つ工夫を加えることで見違えるほど魅力的な文書に変身します。

齋藤 浩史

執筆者:齋藤 浩史

ビジネス英語ライティングガイド

面接の第一関門- あなたの評価はカバーレターで決まる!?

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相手に響くカバーレター

日本企業への転職と違い、外資系の転職で必要になるのがカバーレター(Cover Letter)です。 カバーレターとは、履歴書(Resume(米)/ CV(英))のような経歴を全て書き出した書類とは別に、自分が特に就職希望会社に伝えたいアピールポイント(スキルや個性等)を文章化したものです。

つまり経歴のサマリーですね。そして、カバーレターは履歴書よりも前に綴じるルールのため、履歴書まで見てもらえるかどうかはカバーレターの出来で決まると言っていいと思います。実際、ガイドが以前に就職活動したときの採用担当者(のちの上司でアメリカ人)は、履歴書はほとんど読まずにカバーレターだけ読んでいたくらいです。それだけ、カバーレターは外資系就職にとって重要な役割をもつのです。

ところが、多くの人がカッコよい英語を書こうと意識しすぎてやたら難しい単語を使ったり、まとまりがない構成のカバーレターを作ってしまう傾向があります。これだと読み手に解読を要求する文章になってしまい、せっかくの経歴アピールがぼやけたものになってしまいます。カバーレターを自身のキャリアステップに繋げる必殺ツールにするためにも、しっかりとしたカバーレター作成方法を習得する必要がありますね。

では、どうすれば人の目を惹くカバーレターを作成することができるのでしょうか。今回のポイントは、他の英語関連サイトではあまり教えない切り口です。これでノウハウを共有していきましょう。


改善前の英文

今回は現在イギリス在住の日本人で、日本で外資系に勤めた際に作成したというカバーレターを参考にさせていただきました。(個人情報は全て編集しています)
My name is Masaki Udo and I am writing to formally apply for the position of senior sales representative.
I have just achieved my Master’s Degree in Business Administration and this position looks perfect for me to use my new skill set.
As well as my qualifications, I also have many years experience within large and small companies working to tight deadlines and high standards, which makes me a strong candidate for this role.
I am originally from Japan but after studying in England I have decided to make it my home.
Kindly please find attached my CV for further details.
Please do not hesitate to contact me if you need any more information.

Kind Regards

【日本語訳】
私はUdo Masaki(仮名)と申します。シニアセールスのポジションに正式に応募したいと思っています。
私はちょうどMBAプログラムを修了したのですが、この新しく得たスキルは今回応募するポジションに非常にマッチしていると思います。
また資格だけでなく、大企業や中小企業で、タイトなスケジュールのもと、高い業務水準環境で長年業務経験を積んできたことも、自身が応募ポジションに適していると考えます。
私はそもそも日本の出身ですが、UKでのMBA修了後イギリスに腰を据えることにしております。
さらなる詳細はCVを添付にて送りますのでご確認ください。
もしその他何かご質問等ございましたら、お気軽にご連絡いただけたらと思います。

敬具

いかがでしょう? 基本に忠実ですし、シンプルで簡潔な表現を使って自身の経歴を書いているため、非常に読みやすい文章になっています。読み手にとっても疲れない文章ではないでしょうか? 一方で、あまりにもフォーマットがシンプルで、Udoさん自身の色や個性があまり見えない印象を受けました。つまり、読み手である採用担当者が「会ってみたい!」と思うぐらい心には響いてこない可能性があるのです。相手を魅了するためには相手がグッとくるような文章構成が必要です。英語では”Create a HOOK(人を引き付ける仕掛けを仕込む)”と呼ぶのですが、このHOOKを仕込むだけで相手へのアピール力も格段に上がってくるのです。

ただ、HOOKそのものはここでは披露しません。むしろ、HOOKを仕込むための文章構成方法について皆さんと共有していきたいと思います。

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