住宅リフォーム/住宅性能向上リフォーム[断熱、結露・湿気対策、防犯]

ヒートショック対策リフォーム、浴室が寒い家は要注意(2ページ目)

ヒートショックで大勢の人が亡くなっています。原因は家の中の温度差にあり、寒い浴室やトイレ、廊下にも注意が必要です。これから先もずっと健康に暮らすために、ヒートショック対策リフォームをご紹介します。鍵は断熱性能の向上にあります。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

ヒートショック対策は、窓の断熱リフォームが効果的

風呂場断熱

浴室の窓も忘れずに断熱リフォームを。内窓が取り付けられた浴室の様子(プラマードU/YKK AP

ヒートショック対策として効果的なのが、窓の断熱リフォームです。家から逃げる熱の多くが窓から出ていっています。真冬に窓のそばに立つと寒い家は、窓の断熱性能が低いことが原因です。

そこで窓の断熱性能を上げるのに手軽なのが、内窓の取り付けです。内窓とは今ある窓の内側に樹脂製のサッシを取り付ける方法で、1ヶ所2時間程度ででき、寒さを防ぐだけでなく、結露防止や防音効果もあります。

また1階の場合は、床下の断熱リフォームも効果があります。床下に潜って断熱材をはめこんだり吹き付けたりするだけででき、工事をしたその日から効果が実感できます。

壁は内外に断熱材を張る、穴を開け中に発泡断熱材を充填する、壁を剥がして中にはめ込む方法など様々な手法がありますので、家の構造や現在の状況、予算にあわせて選びましょう。

築年数からわかる我が家の断熱性能のチェック方法と、冬に暖かい家にするコツは下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。

浴室と脱衣室を暖かくするリフォームを最優先に

結露

1部屋の窓は全て断熱するのがコツ。残すとそこに結露が集中する。

家全部を断熱するのが難しい場合は、裸になる脱衣室と浴室だけでもヒートショック対策をしておきましょう。窓には内窓を取り付け、脱衣室の床下に断熱材を入れるだけでも寒さが軽減できます。特に浴室の窓は見逃しがちなので、忘れずに断熱化を行っておきましょう。

洗面所には小さな暖房器具を置きましょう。足元に暖房用のコンセントを増設しておくと便利です。浴室には後付けができる浴室暖房換気乾燥機もあります。また今どきのシステムバスは断熱性能が高いので、タイルの浴室からシステムバスに交換すると、とても暖かくなります。

ただし部屋ごとに断熱リフォームをする場合は、1部屋の中にある窓は全て断熱しておきましょう。1ヶ所だけ残すとそこに結露が集中してしまうことがありますので注意して下さい。

 

冬に暖かい家であることがヒートショックを防ぎ健康に暮らすコツ

温泉

寒い浴室で熱いお湯にザブンと入るとヒートショックを起こしやすい。

暮らし方にも工夫が必要です。寒い日にいきなり熱いお湯にざぶんと浸かるようなお風呂の入り方は、ヒートショック現象を起こしやすくなります。

まずは脱衣室と浴室を暖め、それからぬるいお湯にゆっくりと入るよう心がけましょう。お風呂に入る前に、熱いシャワーを5分ほど床に当てて流しておくだけでも、浴室内が暖まります。

現代の暮らしでは、冬に暖かい家にしておくことが健康に暮らせる家にするポイントです。ちなみに冬に暖かい家は、夏にエアコンが効きやすい家でもあります。冬も夏も健康に快適に暮らせる家を目指しましょう。

浴室リフォームの計画をされている方は、知っておきたい大事なポイントを下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。 【関連記事】


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